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8世紀の天皇たち
奈良時代再考
- 教室・オンライン同時開催
- 森田 喜久男(淑徳大学教授)
奈良時代と言えば、何を思い浮かべますか。平城京を舞台に繰り広げられた華やかで国際色豊かな天平文化、その一方繰り広げられる政争…。
ところで平城京が都城としてほぼ機能していたのは、710年から784年です。もちろん、その間、恭仁京や難波京、紫香楽宮に天皇は行幸していますが、いずれにしても70年余り。高齢化社会が到来しつつある今の日本人の中には古稀を迎える人は多いですよね。
この歳月、さまざまな出来事が起こりました。血で血を洗う政争や疫病の流行など。奈良時代とはどのような時代だったのか。これを一言で説明することは容易ではありませんが、ここではこの時代の天皇に焦点を当てて、奈良時代の本質に迫ってみたいと思います。
この講座の後、コロナ禍が収束して、花咲く古都奈良を散策し、天平の昔に思いをはせる、そのような日が到来することを願います。(講師・記)
【カリキュラム】
第1回 単なる中継ぎ?元明・元正
平城京遷都を実現した元明天皇、遷都後の政治を軌道に乗せた元正天皇。この2人の女帝については、あくまでも聖武が即位するまでの中継ぎといったイメージで捉えられてきました。しかし、果たしてそうでしょうか。その治世を具体的に検討していくと、律令国家の建設に邁進する元明と元正の姿が浮かび上がってきます。
第2回 彷徨する天皇?聖武
聖武天皇と言えば、その遺品が正倉院に納められたこと、大仏造立を命じた天皇として知られる一方で、藤原広嗣が反乱を起こした際には、突然東国へ行幸を思いたち、次から次へと都を遷そうとするなど不可解な行動をとった天皇というイメージがあるようです。しかし、聖武はなぜ、傍目には彷徨と思われるような行動をとったのか。彼の考えていたことは何であったのか。彼はどのような国家を作ろうとしていたのか、こういったことについて考えてみたいと思います。
第3回 道鏡を寵愛した?称徳(孝謙)
称徳天皇と言えば、弓削道鏡を寵愛して、藤原仲麻呂を敗死させ、ついには道鏡を皇位につけようとしたスキャンダラスな女帝として、後の時代の史書にも語られることが多かった人物です。しかし、当時の政府である太政官の政務の実態を見ていくと、必ずしも道鏡の存在を過大評価できません。後の時代に作られたイメージを一度取り去って、史料を読み直すと、どのような女帝の姿が見えてくるのか。こういった点について考えてみましょう。
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- 日程
- 2023/1/25, 2/22, 3/22
- 曜日・時間
- 水曜 15:30~17:00
- 回数
- 3回
- 受講料(税込)
- 会員 9,900円
- 設備費(税込)
- 495円
- その他
- 教室は変わる場合があります。10階と11階の変更もあります。当日の案内表示をご確認ください。
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講師詳細
- 森田 喜久男(モリタ キクオ)
- 1964年生まれ。東京都立大学大学院人文科学研究科博士課程単位取得退学。博士(歴史学・駒澤大学)島根県古代文化センター、島根県立古代出雲歴史博物館を経て、淑徳大学人文学部教授。日本古代史・神話学・博物館学専攻。著書『日本古代の王権と山野河海』(吉川弘文館)、『やさしく学べる古事記講座』(ハーベスト出版)、『古代王権と出雲』(同成社)、『能登・加賀立国と地域社会』(同成社)他。