中世哲学入門「存在をめぐって」第4期
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  • 山内 志朗(慶応義塾大学教授)
講師詳細

 中世哲学では「存在のアナロギア」や「存在の一義性」といった話題が登場する。存在が中心問題であることは了解できるが、問題として心に響いてくるとは限らない。ギリシア哲学の存在概念の概要と、それがどのように中世に受容され、中世固有の問題として発展していったかを考えていきたい。
 存在、本質、実体といったものがイスラーム哲学に受容され、その枠組みが西洋中世に還流して、中世スコラ哲学になっていった。
 4回に分けて、ギリシアの存在概念がアラビアに入ってどのように変容し、それがヨーロッパに還流して、キリスト教神学と結びついたかを考えていく。(講師・記)



【カリキュラム】※状況によって変更することもございます。
第1期 ギリシア哲学の存在概念とそのラテン語化 2021年10月期
第2期 存在概念の受容をめぐる困難 2022年1月期
第3期 存在の一義性とアナロギア(ドゥンス・スコトゥスとトマス) 2022年4月期
第4期 存在と本質:実在論から唯名論への移行 2022年7月期
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◆が今期のテーマです。
第1期:ギリシア哲学の存在概念とそのラテン語化
 プラトンとアリストテレスの存在概念を概観した後、それが新プラトン主義の中でどう整理されたか考え、基本的枠組みを手にしたい。
中世哲学入門「存在をめぐって」

第2期:存在概念の受容をめぐる困難
ギリシア哲学で発展した存在概念は、アリストテレスの註解者たちの中で苦労しながら受容され、それがイスラーム哲学に受け継がれていった。いくつもの道に分かれていったギリシアの存在概念の地図を検討する。

第3期:存在の一義性とアナロギア(ドゥンス・スコトゥスとトマス)
 ギリシア哲学における存在概念はイスラーム哲学の中で大きな変容を受けて存在の流出論的モデルとなり、それが西洋中世のスコラ哲学に流れ込んでいく。その一つの流れにスコトゥスの一義性がある。他方、トマスのアナロギア説はいかなるものだったのか、スコトゥスの一義性と対比させ、中世における存在論の構図を描き出したい。(講師・記)

◆第4期:存在と本質:実在論から唯名論への移行
十三世紀とは、イスラーム哲学の影響を受けて、存在論の枠組みが大きく変化した時代だった。十三世紀とは、「認識論的転回」の時代であったという理解が鍵になる。
実在論から唯名論、アナロギアから一義性といった変化がどのようなものであって、近世哲学の起源として何をもたらしたのか考えたい。       (講師・記)



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日程
2022/7/29
曜日・時間
金曜 13:00~14:30
回数
1回
受講料(税込)
会員 3,300円 一般 3,850円

講師詳細

山内 志朗(ヤマウチ シロウ)
1957年山形県生まれ。東京大学大学院文学研究科博士課程退学。現在、慶應義塾大学文学部教授。専攻は、西洋中世近世形而上学、倫理学。主な著書に『普遍論争―近代の源流としての』(平凡社)、『天使の記号学』(岩波書店)、『ライプニッツ』『〈つまずき〉のなかの哲学』(NHK出版)、『哲学と笑いの微妙な関係』(哲学書房)、『〈誤読の哲学〉』(青土社)、『小さな倫理学入門』『感じるスコラ哲学―存在と神を味わった中世』(ともに慶応義塾大学出版会)、『湯殿山の哲学:修験と花と存在と』(ぷねうま舎)、『目的なき人生を生きる』(角川新書)、『過去と和解するための哲学』(大和書房)など多数。2021年12月『ドゥルーズ 内在性の形而上学』(講談社選書メチエ)。