劇場封鎖と詩人シェイクスピアの誕生 オンライン講座
  • 教室・オンライン同時開催

  • 高田 康成(東京大学名誉教授)
講師詳細

 シェイクスピアの時代にも、ペスト禍による上演禁止は、かなり頻繁に起こった。中でも深刻だったのは、1592年6月から1594年3月にかけて断続的に続いた感染であり、上演禁止令はほぼ全面的に解除されなかった。その間におけるシェイクスピアの動向は詳らかではないが、1593年に『ヴィーナスとアドーニス』、1594年に『ルークリースの凌辱』という「詩作品」を出していることから、劇場封鎖の巣ごもり期間を活用して、詩作に打ち込んでいたものと想像される。
 詩人としてのシェイクスピアは、燦然と輝く劇作の影に隠れて、殆ど語られることがない。名訳と紹介に恵まれない『ソネッツ』は、まず読まれることがなく、その他の小品『不死鳥と雉鳩』と『恋人の嘆き』に至っては、等閑に付されたままである。
 1594年の後半に劇場封鎖は解かれ、その年のクリスマスには『間違いの喜劇』が上演される。この時シェイクスピアに対して人々が抱いていたイメージは、なんといっても詩人であった。しかも『ヴィーナスとアドーニス』と『ルークリースの凌辱』という古典的教養に裏打ちされた作品で、鮮烈なデビューを果たした詩人の姿であった。「こてん古典」のシェイクスピアをお楽しみください。
(講師記)


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日程
2021/10/30, 11/13
曜日・時間
土曜 13:00~14:30
回数
2回
受講料(税込)
会員 6,600円 一般 8,800円
設備費(税込)
330円
持ち物など
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その他
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講師詳細

高田 康成(タカダ ヤスナリ)
東京大学名誉教授。著書・論文に『クリティカル・モーメント -批評の根源と臨界の認識』(名古屋大学出版会、2010)、『キケロ─ヨーロッパの知的伝統』(岩波書店、1999)。共編著に『シェイクスピアへの架け橋』(東京大学出版会)など。翻訳に『エラスムス=トマス・モア往復書簡』沓掛良彦氏と共訳(岩波文庫)。朝日カルチャーセンターでは「シェイクスピア原典講読」を30年担当。