ドイツ哲学の系譜 近代から現代まで

  • 大橋 容一郎(上智大学教授)
講師詳細

 私たちの社会が直面している世界観や人間観を考えようとする際に、欠かすことのできない近現代ドイツ哲学を近代初期からガブリエルまで、系統的に学ぶことができる数少ない機会です。

 現代世界は、科学技術が私たちの生活の中に広く行き渡り、だれもがその恩恵に浴することのできる時代です。しかしその一方で人間やその文化には、技術的に解決することができない位相があることも明らかになってきました。近代世界が成立していく中で、人間やその文化の本質について問いつづけてきたのが、ドイツを中心とした哲学思想の潮流でした。この講義では、19世紀後半から20世紀末の産業技術の時代に忘れられかけながら、21世紀の現代にふたたび重視されはじめたドイツ哲学の人文知を歴史的にたどって、私たちの社会が直面している世界観や人間観をあらためて考えたいと思います。(講師・記)

【スケジュール】※状況によっては変更することもございます。
・17世紀から18世紀(2020年10月期)
  近現代ドイツ哲学の概観
  ライプニッツの力動的世界論
  ヴォルフ学派の合理的形而上学
  カントの理論理性
  カントの実践理性
  カントの判断力論
19世紀前半(2021年1月期)
  ラインホルトの根元哲学
  フィヒテの前期知識学
  フィヒテの中後期知識学
  シェリングの同一哲学と積極哲学 
  ヘーゲルの精神現象学
  ヘーゲルの哲学体系
19世紀中盤(2021年4月期)
  フリースの超越論的心理学
  ヘルムホルツの生理学主義
  ショーペンハウアーの意志の形而上学
  ロッツェの精神の形而上学
  ヴントの心理主義的形而上学
  ハルトマンの無意識の哲学
19世紀末(2021年7月期)
  ニーチェの生の哲学
  コーエンの純粋哲学
  ヴィンデルバントの文化哲学
  ラスクの妥当哲学
  ドリーシュの新生気論
  ディルタイの解釈学
20世紀前半以降(2021年10月期)
  リールのドイツ実在論
  フッサールの現象学
  シェーラーの価値倫理学
  ハイデッガーの基礎的存在論
  ウィトゲンシュタインの論理哲学
  ヤスパースの実存哲学
以降、  
20世紀中盤
20世紀後半
21世紀前半
         詳細未定
2020年8月現在

お申し込み
日程
2020/10/7, 10/21, 11/4, 11/18, 12/2, 12/16
曜日・時間
水曜 15:30~17:00
回数
6回
受講料(税込)
会員 19,800円 一般 26,400円

講師詳細

大橋 容一郎(オオハシ ヨウイチロウ)
 1952年生まれ。現在、上智大学文学部哲学科教授。日本カント協会会長。日本哲学会評議員。専門分野は、近現代哲学思想史、認識論、ケアの哲学など。カントおよびフィヒテの哲学、その影響下にある19~20世紀の哲学思想史にもとづいて現代思想を見なおし、とくに多くの専門事典や全集に反映させている。関連書籍や論文の他、主な監修書・監訳書に、『岩波書店版カント全集』、『晢書房版フィヒテ全集』、『中央公論新社版哲学の歴史』、『弘文堂カント事典』、『岩波哲学・思想事典』、『世界人名大辞典』、『広辞苑』、『新カトリック大事典』などがある。