戸籍をめぐる近現代史
  • 教室・オンライン同時開催

  • 遠藤 正敬(早稲田大学講師)
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「日本人」とは何か? 自分が「日本人」であることをいかに証明するのか? こうした疑問は、戸籍とは何かという問題と不可分である。古くから日本にあった戸籍制度は明治国家において装いを新たにし,今日まで生き続ける「伝統」とされている。だが、戸籍は単なる身分登録ではない。それは「家」や「血」の証明として、天皇制とも結びつき、日本の「国民」観念を支える道徳的な装置として「日本人」を律してきた。その反面、戸籍の歴史は出自やジェンダーをめぐる差別や序列の歴史でもあった。本講義では、戸籍がいかに「日本人」を創出し、管理し、そしていかなる矛盾を生み出してきたのかという問題に焦点を当て、その近現代史を再考するとともに、「日本人」なるものを問い直す。(講師・記)

第1回 家と戸籍と天皇―創り出される 「日本人」
 近代国家へと向かう日本において、家と戸籍はいかに「日本人」を管理し、また創出したのか。そして天皇制と戸籍はどのように結びついていたのか。戦前の戸籍と「日本人」について家制度を軸に論じる。
第2回  「帝国臣民」と戸籍―植民地の人々は「日本人」か?
 19世紀末から日本は台湾、樺太、朝鮮を獲得し、「大日本帝国」を築いた。朝鮮人や台湾人や原住民は「日本人」とされたのか。植民地における戸籍の歴史からみえてくる「日本人」なるものとは。
第3回 現代史のなかの戸籍問題―「日本人」にとって戸籍とは?
 戦争と戸籍、戦後沖縄における戸籍、無戸籍者、国際結婚と戸籍、同性婚と戸籍など、戦後から現代までにおける戸籍と「日本人」をめぐる論点をさまざまに問い直す。

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日程
2022/2/21, 3/7, 3/21
曜日・時間
月曜 13:00~14:30
回数
3回
受講料(税込)
会員 9,900円 一般 13,200円
設備費(税込)
495円

講師詳細

遠藤 正敬(エンドウ マサタカ)
1972年千葉県生まれ。早稲田大学大学院政治学研究科博士課程修了。博士(政治学)。早稲田大学台湾研究所非常勤次席研究員。早稲田大学、宇都宮大学等非常勤講師。専攻は政治学、日本政治史。著書に『天皇と戸籍-「日本」を映す鏡』(筑摩選書、2019)、『戸籍と無戸籍-「日本人」の輪郭』(人文書院、2017)、『戸籍と国籍の近現代史-民族・血統・日本人』(明石書店、2013)、『近代日本の植民地統治における国籍と戸籍-満洲、朝鮮、台湾』(同、2010)等。