全6回通し 銀河系と太陽系の起源

  • 犬塚 修一郎(名古屋大学教授)
  • 大西 利和(大阪府立大学教授)
  • 小久保 英一郎(国立天文台教授)
  • 百瀬 宗武(茨城大学教授)
  • 田村 元秀(東京大学教授)
  • 生駒 大洋(東京大学准教授)
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講師詳細

※各回ごとに、お申し込みいただけます。各回のURLをご利用ください。
各櫂の講義時刻にご注意ください。


1.4/13  10:30~12:30「星の誕生と銀河系の進化」 名古屋大学教授 犬塚修一郎
https://www.asahiculture.jp/course/shinjuku/dd808592-6e46-ec24-0c9e-5c4059acb837

 銀河系の元となる構造が生まれた後も星形成活動が断続的に継続し、星の中での核融合により重元素が合成され星間空間に放出され続けます。重元素は固体微粒子(星間ダスト)の主な成分となり、それは固体惑星の材料物質となります。したがって、固体惑星のうち、生命を宿すことができる「ハビタブル惑星」を形成する条件も宇宙年齢に匹敵する長い時間をかけて少しずつ整うことになります。この星形成と固体微粒子の増加は銀河中心付近ほど活発であり、時間と共に銀河系の外側領域に拡大してきました。つまり、このような銀河の進化により、ハビタブル惑星が生まれる環境が銀河系の内側から外側へ「開拓」されたことになります。約46億年前に生まれた太陽系の起源を探るための最新の研究について紹介します。

2.4/27 10:00-12:00「最先端の電波望遠鏡で見た星の誕生」 大阪府立大学教授 大西利和
https://www.asahiculture.jp/course/shinjuku/33a12e65-6507-49d8-28c0-5c4059b482ce

 夜空には様々な明るさや色を持った星が数多く輝いています。太陽のような星もあれば、ずっと重くて最後に超新星として爆発する星もあります。なぜ、いろいろな重さの星が存在しているのでしょうか?星は宇宙空間に漂う「分子雲」という、目には見えない極低温のガスの塊から生まれます。電波望遠鏡を使うと、星や星団が生まれる様子を直接探ることができるのです。本講座では、アルマ望遠鏡をはじめとする最先端の望遠鏡で見た星の誕生の様子の最新の成果を紹介します。そして、太陽はどのように生まれたのか、非常に重い星を含む大規模な星団はどのような場所で生まれて銀河の進化にどのような影響をおよぼすのか、について考えます。

3.5/11 13:00-15:00「太陽系vs.系外惑星系ー太陽系は特殊なのか」 国立天文台教授 小久保英一郎
https://www.asahiculture.jp/course/shinjuku/a2e0ac70-df09-c470-4974-5c4059837b33

調和のとれた美しい世界、太陽系。太陽系とはどのような天体でどのようにして誕生したのでしょうか。そして、想像を越える異形の世界、系外惑星系。系外惑星系にはどのような多様性があり、それはどのようにして生み出されるの でしょうか。太陽系と系外惑星系、何が違いなぜ違うのでしょうか。現在、私たちは太陽系と系外惑星系の起源を統一的に説明できる一般的な惑星形成理論の構築を目指しています。本講座では、最新の系外惑星系の観測と惑星形成理論そしてその課題を紹介します。そして、太陽系は特殊なのかについて考えます。

4.5/25 10:00-12:00「ALMAがみた惑星誕生の現場」 茨城大学教授 百瀬宗武
https://www.asahiculture.jp/course/shinjuku/37801918-8778-6c68-8e09-5c405a42d424

 私たちの故郷である地球をはじめとする太陽系の惑星たちは、約46億年前、生まれたばかりの太陽を取り巻く円盤の中で形作られたと考えられてきました。一方、2011年11月から稼働を始めた大型電波望遠鏡 ALMA は、現在誕生しつつある太陽のような星を取り巻く円盤(原始惑星系円盤)の驚くべき高精細な電波画像を次々と届けています。本講座では、これら最新の電波画像を鑑賞しながら、この宇宙の中でどのように惑星が形作られているのかについての新しい見方を紹介します。そして、そこから示唆される太陽系や地球の位置付けについても考えます。

5. 6/8 10:00-12:00「系外惑星から生命の起源に迫る」 東京大学教授 田村元秀
https://www.asahiculture.jp/course/shinjuku/6df7593d-23eb-731d-8379-5c405b689533

 地球のように生命にあふれた惑星は、広い宇宙にはたくさんあるのでしょうか?それとも奇跡の惑星はただひとつなのでしょうか?この問いに答えるには、宇宙に生命を宿せる地球に似た系外惑星を探し、そこに生命の確たる証拠をつかむのが有望です。このような観測は、系外惑星の発見後わずか20数年の著しい天文観測技術の発展で可能になってきました。系外惑星の観測には、古典的な手法から最新の光工学技術など様々な工夫がなされています。本講義では、そのような多彩な観測の実際と発見された多様な系外惑星の世界を解説し、冒頭の問いに答える道筋を紹介します。

6. 6/22 10:00-12:00「温暖な惑星、地球ー気候の成り立ちと特殊性」 東京大学教授 生駒大洋
https://www.asahiculture.jp/course/shinjuku/d600b817-c252-08b6-97d9-5c405b8fab5b

我々の住む地球は、大気と海に囲まれた温暖な気候をもつ惑星です。このような快適な環境は、太陽系には他に見当たりません。この大気や海はどのように地球にもたらされたのでしょうか。宇宙には、地球のような惑星はありふれているのでしょうか、あるいは特殊なのでしょうか。まだまだ答えはわかりませんが、最新の系外惑星研究から分かりつつあることや予想されることについて解説します。




この講座は終了しました

注意事項

「銀河系と太陽系の起源」全6回シリーズ 通し券です。
講義時間にご注意ください。
4/13は10:30-12:30,5/11は13:00-15:00、その他の回はすべて10:00-12:00です。
各回ごとでも、お申し込みいただけます。

日程
2019/4/13, 4/27, 5/11, 5/25, 6/8, 6/22
曜日・時間
土曜 10:30~12:30
回数
6回
受講料(税込)
会員 19,440円 一般 23,328円

講師詳細

犬塚 修一郎(イヌツカ シュウイチロウ)
名古屋大学大学院教授。東京大学大学院博士課程修了。国立天文台助手、京都大学大学院准教授を経て現職。主な研究分野は星間媒質の物理や星・惑星形成論。理論と数値シミュレーションで星と惑星の形成過程を明らかにし、宇宙の進化を理解することを目指す。著書に『星間物質と星形成』(共著・日本評論社)、『天文学辞典』(共著・日本評論社)などがある。

大西 利和(オオニシ トシカズ)
1968年生。名古屋大学卒業、同大学大学院修了。名古屋大学助手、同大学准教授を経て、現職。博士(理学)。専門は電波天文学。星形成、星間化学、銀河進化などを研究。日本を含む22の国と地域が協力し、運用するアルマのプロジェクトに当初より関わり、アルマ科学諮問委員会やアルマ評議会の議長を歴任、現在、アルマ評議会の副議長を務めている。
小久保 英一郎(コクボ エイイチロウ)
国立天文台教授。東京大学大学院博士課程修了。主な研究分野は惑星系形成論。理論とシミュレーションで惑星系形成の素過程を明らかにし、多様な惑星系の起源を描き出すことを目指す。著書に『一億個の地球』(共著・岩波書店)、『宇宙と生命の起源―ビッグバンから人類誕生まで』、『宇宙と生命の起源2-素粒子から細胞へ』(共編著・岩波ジュニア新書)、『宇宙の地図』(共著・朝日新聞出版)などがある。趣味はスクーバダイビング、文化財探訪(特に古代遺跡・寺社・祭)など。

百瀬 宗武(モモセ ムネタケ)
1969年生まれ。東京大学理学部卒。総合研究大学院大学数物科学研究科博士課程修了。博士(理学)。茨城大学理学部助手,助教授などを経て,現在,茨城大学大学院理工学研究科(理学野)教授。専門は電波天文学。星形成,原始惑星系円盤や星間物質の観測的研究を推進。著書に『現代の天文学-星間物質と星形成』(日本評論社:共同執筆)などがある。

田村 元秀(タムラ モトヒデ)
1959年生まれ。京都大学大学院理学研究科博士課程修了。理学博士。米国立光学天文台・NASAジェット推進研究所研究員、国立天文台助教・同准教授等を経て、現在、東京大学教授。自然科学研究機構アストロバイオロジーセンター長。系外惑星および惑星形成の観測的研究、赤外線観測装置の開発、偏光観測と星形成領域の磁場の研究、アストロバイオロジーの研究などを行う。著書は「第二の地球を探せ!」光文社新書など多数。
生駒 大洋(イコマ マサヒロ)
1972年生まれ。東京工業大学理学部卒、東京工業大学大学院理工学研究科博士課程修了。日本学術振興会特別研究員、東京工業大学大学院理工学研究科助教を経て、現在、東京大学大学院理学系研究科准教授。専門は、惑星系形成・進化論。太陽系および太陽系外の惑星の起源、内部構造、大気や海の存在を総合的に理解することを目指している。