「風と共に去りぬ」とスカーレット その真実の姿

  • 荒 このみ(東京外国語大学名誉教授)
講師詳細

 「スカーレット・オハラは美人ではなかった」という主人公の描写で、物語は始まります。小説の出だしの文章に作家は重要な意味を込めますが、作者ミッチェルの意図は何だったのでしょうか。ハリウッド映画では、スカーレットを演じたヴィヴィアン・リーの美しい姿が強く印象に残ります。レット・バトラーとのロマンスは、読者を引きつけます。けれどもミッチェルがこの作品で描き出したかったのは、そのようなロマンスだけではなく、アメリカ合衆国の歴史上、最大の事件であった南北戦争を背景に生きる南部の女の姿でした。(講師・記)

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日程
2019/5/30
曜日・時間
木曜 13:00~14:30
回数
1回
受講料(税込)
会員 3,240円 一般 3,888円
その他
教室は変わる場合があります。10階と11階の変更もあります。当日の案内表示をご確認ください。

講師詳細

荒 このみ(アラ コノミ)
1946年生まれ。東京外国語大学名誉教授・博士(文学)。
お茶の水女子大学文教育学部卒業、東京大学大学院博士課程修了。中央大学・津田塾大学・東京外国語大学で教鞭をとる。アメリカ文学・文化専攻。著書『マルコムX』『アフリカン・アメリカン文学論』『歌姫あるいは闘士 ジョセフィン・ベイカー』など。訳書シルコウ著『儀式』ミッチェル著『風と共に去りぬ』など。ノーベル文学賞作家トニ・モリスンをはじめ、ラルフ・エリスンなどアフリカン・アメリカン作家を研究。文学を通してアメリカ社会を解釈する。