資本主義の誕生から終焉まで
  • 教室・オンライン同時開催

  • 水野 和夫(法政大学教授)
講師詳細

前半(第Ⅰ、Ⅱ期)では、資本主義の誕生からアダム・スミスの『国富論』と産業革命にいたるまで資本主義の変遷を考える。利息の付くお金という意味の資本は13世紀に誕生し、16世紀初めになると資本が人間を導く主となったスミスの市場メカニズムが展開した背景を探る。
 後半(第Ⅲ、Ⅳ期)では、産業革命以降、ゼロ金利が実現した現在までを対象とする。利息の付かない資本はラ・フォンテーヌの寓話でいう「石」となったところに、プーチンのウクライナ侵攻で化石燃料が高騰した。グローバリゼーションが地球を覆い尽くした結果売上が伸びなるなる一方でコストが上がる時代となった。マルクスは世界市場の創出と機械化を、ケインズはゼロ金利を予見していた。
一年12回の講義を通して、スミスとケインズという二人の偉大な経済学者の理論から21世紀の経済を予想する。(講師・記)

【カリキュラム予定】※状況によって変更することもごいます。
●第1期  資本主義の誕生・2022年7月期---------------------------------
利子が認められた13世紀から16世紀初めまでは教会の信頼が低下する一方、資本が人間を導く主となった。いわば、資本主義の誕生から成立期を対象とする。
・利子の容認・・・ローマ教会が利子を公認した背景と13世紀の資本論
・都市化と貨幣化・・・承認の台頭と金持ちの誕生
・コペルニクス革命・・・私的利益がすべての人間と導く主となった背景
●第Ⅱ期  資本主義の全面開花・2022年10月期------------------------------
15世紀末に始まったエンクロージャー運動から産業革命までの時期を対象とし、所有権の確立の背景を考える。
・ロックの所有論・・・「共感」→新古典派の「経済人」
・スミスの『国富論』・・・スミスの「共感」と「市場」の発見
・ミルの「定常状態」・・・利潤率低下の法則
●第Ⅲ期  マルクスの近代経済学批判・2023年1月期-------------------------
19世紀にマルクスが行った近代経済学批判を通じて21世紀のグローバル資本主義を考える。
・産業革命・・・機械化の意味と化石燃料の時代
・利子論to資本の概念・・・剰余価値説対利子の時差説、二つの資本の機能
・世界市場観・・・市民社会の任務は世界市場の創設
●第Ⅳ期  ケインズが予想した2030年・2023年4月期-------------------------
1930年にケインズが「わが孫たちの経済的可能性」を通じてゼロ金利の21世紀を考える。
・ゼロ金利の意味・・・現在を重視する(消費)か、あるいは将来を重視する(投資)か
・財産としての貨幣愛の禁止・・・資本の希少性の消滅と週15時間労働の時代
・芸術の重要性・・・人類の課題は自由時間をいかに使うか
(講師・記)

参考図書:『次なる100年 歴史の危機から学ぶこと』(東洋経済新報社)
  https://str.toyokeizai.net/books/9784492444658/
 ※必須ではありませんが、ご一読の上、ご受講いただきますと、理解が深まります。





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日程
2022/7/9, 8/6, 9/10
曜日・時間
土曜 18:30~20:00
回数
3回
受講料(税込)
会員 9,900円 
設備費(税込)
495円
持ち物など
参考図書:『次なる100年 歴史の危機から学ぶこと』(東洋経済新報社)
  https://str.toyokeizai.net/books/9784492444658/
 ※必須ではありませんが、ご一読の上、ご受講いただきますと、理解が深まります。

講師詳細

水野 和夫(ミズノ カズオ)
1953年愛知県生まれ。早稲田大学政治経済学部卒業後、同大学大学院経済学研究科修士課程修了。八千代証券(国際証券、三菱証券を経て現三菱UFJモルガン・スタンレー証券)入社。金融市場調査部長、チーフエコノミスト、執行役員などを経て'10年退社。内閣官房内閣審議官など、日本大学国際関係学部教授を経て、現在、法政大学教授。著書に『100年デフレ』『人々はなぜグローバル経済の本質を見誤るのか』(日本経済新聞社、 のち日経ビジネス人文庫)、『終わりなき危機 君はグローバリゼーションの真実を見たか』(日本経済新聞出版社)、『資本主義という謎』(共著、NHK出版新書)、『資本主義の終焉と歴史の危機』(集英社新書)など多数。