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西行和歌の原風景
高野山編
- 教室開催
- 西澤 美仁(上智大学名誉教授)
西行は和歌にどのような風景を詠み込んだのか、「西行和歌の原風景」として、すでに、吉野、伊勢、熊野、等々を見てきた。今回は高野山。
西行は30歳ころから30年間ほど高野山を拠点にしていた。高野で詠んだと記す西行和歌は67首に及んで、吉野と同数。最重要地点になるが、そこで何をしていたのかとなると、実態ははっきりしない。
その一方で、撰集抄には人骨を集めて人を作った話が語られ、高野山の古絵図には、壇上伽藍に西行居住という三昧堂が描かれ、その前には西行桜が移植されていて、山麓の天野には妻娘の墓石まで伝承されている。
説話伝承によって色濃く荘厳された高野の西行から、原風景としての西行和歌を洗い出してみたい。 (講師・記)
- 日程
- 2023/4/20, 5/18, 6/15
- 曜日・時間
- 第3週 木曜 10:30~12:00
- 回数
- 3回
- 受講料(税込)
- 会員 9,900円 一般 13,200円
- 設備費(税込)
- 495円
- その他
- 教室は変わる場合があります。10階と11階の変更もあります。当日の案内表示をご確認ください。
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講師詳細
- 西澤 美仁(ニシザワ ヨシヒト)
- 1953年愛知県生まれ。東京大学卒業。上智大学名誉教授。著書『西行―魂の旅路―』(2010)の他、明治書院・和歌文学大系『山家集・聞書集・残集』(2003)で『山家集』の注釈を担当。2009年「西行学会」を設立し、代表を務める。