マネとドガ、絵の中の女性たち

  • 太田治子さん
  • 太田 治子(作家)
講師詳細

 印象派の父といわれるマネの絵をみていると、とても嬉しくなります。絵の中の女性たちの個性が、それはくっきりと感じられてくるからです。一人、一人の個性を、とても大切に考えていた画家だとわかります。絵の中の女性の誰もが、今を生きる女性のように身近に感じられてきます。ロンドンのコート―ルド美術館でマネ最晩年の大作「フォーリー=ベルジェ―ルのバー」の絵の前に立った時の感動は忘れられません。バーのカウンターで働く彼女は、「勝利の女神」のように堂々としてみえました。働く女性へのマネの敬意が伝わってきました。一方ドガの女性を見つめる眼には、皮肉がこもっています。しかしその中に、暖かなものもあるような気がします。二人の画家の女性観に、迫ります。 (講師・記)

右図はエドゥアール・マネ《フォリー=ベルジェールのバー》1882年 油彩、カンヴァス 96×130cm  コートールド美術館 © Courtauld Gallery (The Samuel Courtauld Trust)

<展覧会情報> 「コートールド美術館展 魅惑の印象派」
            会期:2019年9月10日(火)~12月15日(日)
            会場:東京都美術館 企画展示室(東京・上野公園)

お申し込み
日程
2019/10/24
曜日・時間
木曜 15:30~17:00
回数
1回
受講料(税込)
会員 3,300円 一般 3,960円
その他
・教室は変わる場合があります。10階と11階の変更もあります。当日の案内表示をご確認ください。

講師詳細

太田 治子(オオタ ハルコ)
 明治学院大学文学部英文科卒。高校2年の時に書いた手記「十七歳のノート」が話題となる。昭和61年『心映えの記』で坪田譲治文学賞受賞。昭和51年から54年まで、NHK「日曜美術館」でアシスタントをつとめる。『母の万年筆』『私のヨーロッパ美術紀行』『万里子とわたしの美術館』『万里子の色鉛筆』『空の上のお星さま』『絵の中の人生』『青い絵葉書』『花の見た夢』『風の見た夢』『恋する手』『石の花』『明るい方へ』『時こそ今は』『夢さめみれば-日本近代洋画の父・浅井忠』、『星はらはらと-二葉亭四迷の明治』『100分de名著 中原中也詩集』など多数。