魂のヴァイオリニスト・川畠成道 鮮烈な無伴奏を弾く

  • 川畠成道さん
  • 中野雄さん
  • 川畠 成道(ヴァイオリニスト)
  • 中野 雄(音楽プロデューサー)
講師詳細

 いまから300年前、1720年頃、楽聖ヨハン・セバスティアン・バッハは、「無伴奏ヴァイオリンのためのソナタ&パルティータ・全6曲」を作曲しました。彼がドイツのケーテン候の宮廷楽長だった時代の名曲で、それ以降3世紀、人類は無伴奏ヴァイオリンのための音楽でこれ以上の作品を生み出していません。
 その中核が不朽の名作「シャコンヌ」を終曲に持つ「パルティータ第2番ニ短調」です。
魂の名ヴァイオリニスト・川畠成道はこの日、1770年、ベートーヴェンの生年と同じ年に製作された名匠ジョヴァンニ・バッティスタ・グァダニーニのヴァイオリンでこの曲などを弾きます。(中野講師・記)

【プログラム】
J.S.バッハ:無伴奏ヴァイオリンのためのパルティータニ短調(シャコンヌ付き)

この講座は終了しました
日程
2020/12/26
曜日・時間
土曜 13:00~14:30
回数
1回
受講料(税込)
会員 3,960円 一般 5,060円

講師詳細

川畠 成道(カワバタ ナリミチ)
1971年、東京生まれ。視覚障害を負った幼少期にヴァイオリンと出会い、音楽の勉強を始める。桐朋学園大学卒業後、英国王立音楽院へ留学。1997年、同院を同院史上2人目となるスペシャル・アーティスト・ステイタスの称号を授与され首席卒業。1998年、東京・サントリーホールにおいて小林研一郎指揮、日本フィルハーモニー交響楽団との共演でデビュー。その後、英国と日本を拠点にソリストとして精力的な活動を展開し、毎年数多くのリサイタルと国内外の主要オーケストラと多数共演を行っている。2004年、英国にてマリア・ジョアン・ピリス、ハインリッヒ・シフ等と共にチャールズ皇太子主催のリサイタルシリーズに邦人アーティストとして唯一人招かれ、英国人ピアニストとのデュオで高い評価を得る。2005年、イタリア・ボローニャ歌劇場にて開催されたボローニャ歌劇場室内合奏団とのヴィヴァルディ「四季」の演奏は、満員の観衆が総立ちとなる喝采を受ける。2006年は、ユベール・スダーン指揮ザルツブルク・モーツァルテウム管弦楽団の日本ツアーのソリストに起用された他、米国、中国等でリサイタルツアーを開催。2007年、スロヴェニア国立マリボール歌劇場管弦楽団との共演でヴォルフ=フェラーリ作曲「ヴァイオリン協奏曲ニ長調」を日本初演、また同楽団のスロヴェニア公演でもソリストを務める。2011年には、欧州最高のオーケストラのひとつであるキエフ国立フィルハーモニー交響楽団の日本ツアーのソリストとして成功を収め、2013年にも再び共演するなど、着実な歩みを進めている。
CDは、1999年リリースのファーストアルバム「歌の翼に」、セカンドアルバム「アヴェ・マリア」(ビクターエンタテインメント)が20万枚の記録的大ヒットとなり各地で売り切れ公演が続出、大きな話題を集めて以来、2018年のデビュー20周年記念アルバム「J.S.BACH 無伴奏ヴァイオリンのためのソナタとパルティータBWV1001-1006」まで15枚をリリースしている。尚、デビュー10周年記念CD「ザ・ベスト」と11枚目のCD「川畠成道|クライスラーを弾く」、13枚目の「無伴奏の世界|川畠成道」は、レコード芸術誌で特選盤に選ばれている。
「徹子の部屋」、「スタジオパークからこんにちは」などのテレビ番組にも出演。エフエム世田谷「川畠成道のレディオ・ストリングス」では5年間パーソナリティーを務めた。弦楽器専門誌 「サラサーテ」における連載は、2007年より継続、好評を得ている。
デビュー当初より音楽活動の傍ら、積極的に国内外でチャリティコンサートを行う。
中学音楽鑑賞教材や高校英語・現代文教科書、高校入試問題やNHKラジオ高校講座「現代文」に映像や文章が使用される等、社会派アーティストとしても多方面に影響を与えている。
文部科学省スペシャルサポート大使。日本弦楽指導者協会関東支部所属。
<川畠成道オフィシャルサイト http://www.kawabatanarimichi.jp>
中野 雄(ナカノ タケシ)
東京大学法学部卒業。日本開発銀行から、オーディオ・メーカーのケンウッドに移り、レコード事業・音響機器生産担当役員(代表取締役)、ケンウッドU・S・A会長などを歴任、株式のニューヨーク上場を果たす。同社在職中より昭和音楽大学作曲学科、津田塾大学の非常勤講師を務める。NHKラジオ深夜便レギュラー講師。著書に『丸山眞男 音楽の対話』、『ウィーン・フィル 音と響きの秘密』、『モーツァルト 天才の秘密』(文春新書)、『音楽家になるには』(ペリカン社)、『指揮者の役割-ヨーロッパ三大オーケストラ物語』(新潮選書)など。