対談・比較思想の可能性―ユダヤ教と中国哲学

  • 右:市川裕さん 左:中島隆博さん
  • 市川 裕(東京大学名誉教授)
  • 中島 隆博(東京大学教授)
講師詳細

20世紀は「ユダヤ的転回」の時代とも言われます。エマニュエル・レヴィナスの「他者」やジャック・デリダの「脱構築」といった概念によって新しい思考の地平が開かれました。それを可能にしたのはそれ以前のユダヤをめぐる歴史的、社会的そして宗教的な条件でした。この対談では、『ユダヤ人とユダヤ教』(岩波新書、2019年)を出された市川先生にユダヤを考えるためのヒントを伺いながら、中国との比較を通じて、再定義が進みつつある「世界宗教」という試みとも切り結んでみたいと思います。(中島隆博講師・記)

お申し込み
日程
2020/2/22
曜日・時間
土曜 10:30~12:00
回数
1回
受講料(税込)
会員 3,740円 一般 4,400円

講師詳細

市川 裕(イチカワ ヒロシ)
2019年3月まで東京大学教授(大学院人文社会系研究科・文学部)。専攻は聖書とユダヤ教。1976年、東京大学法学部を卒業後、宗教学の大学院で旧約聖書を学ぶが、イエス時代のキリスト教に強く惹かれたため、エルサレムのヘブライ大学に留学し、いわゆる律法研究に取り組む。大学では学べない生きた宗教の現場を経験するため、現地のシナゴーク(ユダヤ教会堂)で1年間、毎朝の礼拝に出席し、一般庶民の生活の中に深く根ざした宗教の営みに感銘を受ける。そうした体験と帰国後に日本の宗教を学び直す中で、思索を深めた結果を、主著の「ユダヤ教の精神構造」にまとめている。
中島 隆博(ナカジマ タカヒロ)
東京大学法学部卒業。同大学院人文科学研究科・中国哲学専攻修士課程修了、博士課程中途退学。専門は中国哲学と比較思想ですが、最近は中国の儒教復興運動を主に研究していました。著書は、『思想としての言語』(岩波書店)、『悪の哲学 中国哲学の想像力』(筑摩書房)、『共生のプラクシス 国家と宗教』(東京大学出版会)、『荘子 鶏となって時を告げよ』(岩波書店)、『ヒューマニティーズ 哲学』(岩波書店)、『残響の中国哲学 言語と政治』(東京大学出版会)等。