今知りたい、アイヌ学・先住民学 完結編

  • アイヌ民族の祈り
  • ラマッ(霊魂)
  • 加藤 博文(北海道大学教授)
  • 谷本 晃久(北海道大学教授)
  • 北原 モコットゥナシ(北海道大学アイヌ・先住民研究センター准教授)
  • 石原 真衣(北海道大学アイヌ・先住民研究センター助教)
全ての講師
講師詳細

春から人気を博した北海道大学アイヌ・先住民研究センターの主要研究者によるアイヌ学・先住民研究の基礎と最新情報をお送りする講座の完結編です。
今回は、アイヌ史を日本史の枠でなく新しい角度・視点から構築していく、その可能性と課題について考えます。また、正編で触れられなかったアイヌ民族の近世・近代史の問題を取り上げ、そして、民族共生空間ウポポイの設立理念でもある「多文化共生」の取り組みや課題を考え、最後に、アイヌ民族をはじめとする、日本において多文化を生きその主体である多様な出自や背景ともった人々が、なぜ「サイレント」なのかを、ともに考えます。

◇テーマと日程は、
①「アイヌ史の新たな可能性」 2月3日(水) 18:30~ 加藤博文センター長
<内容>
アイヌ文化研究は長い歴史があるが、アイヌ民族からの視点での研究は知里真志保などを除き、その多くは和人からの視点で行われてきた。先住民研究としてアイヌ史を捉えた場合に、どのような新たな視点や北海道島独自の歴史が描くことができるであろうか。本講義では新たなアイヌ史の展望を考えてみたい。

②「アイヌ民族の近世・近代史」 2月17日(水) 18:30~  谷本晃久教授
<内容>日本史でいう「近世」は江戸時代、「近代」は明治以降を指し、その画期は明治維新に置かれます。では、アイヌ民族の歴史のうえではどうでしょう。今回は、おもに和文の古文書を手掛かりに、考えをめぐらせてみます。
※この回のみ、リモート方式で行います。受講生は教室に集まっていただき、講師は別の場所からリアルタイム映像による遠隔講義を行います。質疑応答もできます。

③「北海道における多文化共生とアイヌ民族」 3月3日(水)18:30~ 北原モコットゥナシ准教授
<内容>
本年7月12日に「民族共生象徴空間」が開設されました。日本社会では、民族性のほか地域、文化、ジェンダー、健康、世代など様々な立場を持つ人々の共生が課題となっています。アイヌ文化振興の取り組みを例に、共に生きるための課題についてお話しします。

④「サイレント・アイヌ」(と自伝的民族誌の可能性) 3月10日(水)18:30~ 石原真衣助教
<内容>
日本における多文化共生に関する議論についてご紹介して、海外の先住民を取り巻く状況に触れながら、なぜ、アイヌ民族の出自を持つ人々も含めて、日本における多様な背景を持った人が「サイレント」であるのかについて、共に学びたいと存じます。また、自伝的民族誌についてもご紹介し、日本という社会を豊かなものにするために、様々なこの自伝的民族誌が有効であることについても、お話しできればと存じます。(講師談)

◇時間は18時半~20時
◇全4回
◇受講料(通し)・会員8,800円
◇各回1回参加:会員2310円、一般2530円

この講座は、ご入会が必要です。会員でない方は、ご入会の手続きをお願いいたします。
申し訳ありませんが、こちらの講座はホームページからのお申し込みはできません。恐れ入りますが、当教室にお問い合わせください。

この講座は終了しました
日程
2021/2/3, 2/17, 3/3, 3/10
曜日・時間
水曜 18:30~20:00
回数
4回
受講料(税込)
会員 8,800円 
設備費(税込)
220円
持ち物など
※資料代コピー実費別途

講師詳細

加藤 博文(カトウ ヒロフミ)
筑波大学大学院博士課程歴史・人類学研究科を満期退学。筑波大学大学院地域研究科、島根県立大学北東アジア研究センターを経て、2001年から北海道大学大学院文学研究科北方文化論講座で考古学を担当。2010年10月から北海道大学アイヌ・先住民研究センターにて考古学担当教授に就任。北海道大学国際連携機構ロシアモスクワ・オフィス所長、ウプサラ大学考古学部客員教授、オックスフォード大学アジア考古学・芸術・文化センター客員研究員、イルクーツク国立大学名誉教授。
谷本 晃久(タニモト アキヒサ)
北原 モコットゥナシ(キタハラ ジロウタ)
北海道大学アイヌ・先住民研究センター准教授。1976年東京都生まれ。千葉大学博士課程修了(学術博士)。2005年よりアイヌ民族博物館学芸員。2010年に北海道大学同研究所に。アイヌの宗教文化やアイヌ語、口承文芸、芸能などの研究に長年取り組み、ウポポイの展示・体験プログラムにも携わる
モコットゥナシの「シ」は小文字です。
石原 真衣(イシハラ マイ)