アイヌ史の独自性と歴史文化遺産の魅力 先住民研究の世界④
- 加藤 博文(北海道大学教授)
北海道やロシア、北欧など世界各地の先住民族の考古遺産や文化を、現地研究者とも連携して調査・研究を進める考古学者で北海道大学アイヌ・先住民研究センター長の加藤博文教授による連続講座。文化的多様性・独自性について4つの地域とその諸民族を取上げ解説します。最終回は、「アイヌ史の独自性と歴史文化遺産の魅力」です。
北海道には、本州と異なる独自の歴史があります。北海道の歴史はどのような点で本州とは異なるのか。歴史の見方の多様性。アイヌ民族の歴史文化遺産の独自性とその魅力について先住民研究の視点から解説します。
◇各回のテーマと日程は、
・第1話 「ニュージーランドのマオリと考古学」 11月4日(水)18:30-20:00
ニュージーランドとアオテアロア。この二つの名前を持つ国には、異なる移住の歴史を持つ人々が暮らし、独自の歴史を語っています。ニュージーランドでの歴史の語り方とマオリ文化と考古学研究の関係について解説します。
・第2話「ロシア人民族学者の見たサハリン先住民社会」 11月18日(水)18:30-20:00
北海道の歴史を考える際にはサハリンの歴史文化の理解が不可欠です。サハリンを旅したロシア人民族学者の記録を通して、南北に広がる自然環境と民族文化の多様性を確認し、その歴史的背景を考えます。
・第3話「デルス・ウザーラの世界:沿海州の先住民社会と歴史」 12月2日(水)18:30-20:00
北海道からわずか2時間で行けるロシア沿海州。最も身近なヨーロッパと言われますが、豊かな自然と多様な先住民文化が広がる地域でもあります。ロシア沿海州に展開された民族や国家の歴史を考古学的な知見を解説します。
・第4話「アイヌ史の独自性と歴史文化遺産の魅力」 12月16日(水)18:30-20:00
◇受講料(通し)・会員8、800円
◇各回1回参加:会員2310円、一般2530円
- 日程
- 2020/12/16
- 曜日・時間
- 水曜 18:30~20:00
- 回数
- 1回
- 受講料(税込)
- 会員 2,310円 一般 2,530円
- 設備費(税込)
- 55円
- 持ち物など
- ※資料代コピー実費別途
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講師詳細
- 加藤 博文(カトウ ヒロフミ)
- 筑波大学大学院博士課程歴史・人類学研究科を満期退学。筑波大学大学院地域研究科、島根県立大学北東アジア研究センターを経て、2001年から北海道大学大学院文学研究科北方文化論講座で考古学を担当。2010年10月から北海道大学アイヌ・先住民研究センターにて考古学担当教授に就任。北海道大学国際連携機構ロシアモスクワ・オフィス所長、ウプサラ大学考古学部客員教授、オックスフォード大学アジア考古学・芸術・文化センター客員研究員、イルクーツク国立大学名誉教授。