クラシック音楽鑑賞への誘い ベートーヴェン生誕250周年の年…

  • 多田圭介講師
  • 今期のテーマはベートーヴェン
  • 多田 圭介(さっぽろ劇場ジャーナル編集長)
講師詳細

札幌にはたくさんの優れたコンサートホールや劇場、また演奏団体が存在します。地方都市のなかではおそらく最も高い水準にあります。ただ、クラシック音楽は長い歴史を持つジャンルなので、楽しむにはちょっとしたコツがあります。この講座では、より深く、より長く楽しむためのコツを、楽曲を聴き、ピアノ演奏を交えながらお話したいと思います。
春期の講座では、まず、今年生誕250年を迎えるベートーヴェンを扱います。ベートーヴェンは、なぜ、これほどに偉大だとされ、現代においてもなお多くの人の心を奮い立たせるのでしょうか。その秘密は、彼の「革新的な魂」にあります。ベートーヴェン自身が、いかに200年以上前に生きた人物であっても、ベートーヴェンの革新的な魂そのものは、いまなお「新しい」のです。より正確に言うなら、新しい時代を開拓しようとする精神そのもののあり方が、時代を超えて新しいのです。この講座では、交響曲から順に、ベートーヴェンの主要作品を取り上げて、ベートーヴェンがどう優れているのか、どう新しいのかを、音と、理論と、思想と、様々な側面からご紹介したいと思います。ベートーヴェン・イヤーをより充実した1年にしてくださればと願っております。今年は、札幌でもベートーヴェンにちなんだイベントが数多く開催されます。例えば、ふきのとうホール(六花亭;札幌駅前)では、現在世界で最高レベルにある弦楽四重奏団のベルチャ弦楽四重奏団による、ベートーヴェンの弦楽四重奏の全曲演奏会が開催されます。これは、またとない機会です。この講座は、こうした、札幌で開催される目玉のイベントと関連させながら進めて参りたいと思います。 
また、札幌では、2018年に札幌文化芸術劇場hitaruがオープンし、大規模で本格的なオペラ上演が可能になりました。次学期以降も、hitaruでの公演とリンクさせたオペラ入門など、様々な講座を予定しています。この講座が、皆さまが札幌の優れた環境を思う存分に満喫できるためのお手伝いになることを願っております。


第1回 6月15日 交響曲その1:ロランとアドルノのベートーヴェン解釈をヒントに「公」と「個」の側面の「公」に着目しつつ
第2回 7月20日 交響曲その2:否定と創造、第九の精神
第3回 8月17日 室内楽:「公」と「個」の側面の「個」に着目しつつ
第4回 9月21日 ピアノソナタ:ふたたび「個」に着目して
第5回 10月19日 合唱付き大作:市民社会の理想を求めて、フィデリオ、ミサ・ソレムニス
第6回 11月16日 総論、及び晩年の作風とそのリアリティをめぐって

12月以降は取り上げる作曲家やテーマを変えて継続します。

この講座は、ご入会が必要です。会員でない方は、ご入会の手続きをお願いいたします。

お申し込み
日程
2020/6/15, 7/20, 8/17, 9/21, 10/19, 11/16
曜日・時間
第3週 月曜 15:00~16:30
回数
6回
受講料(税込)
会員 13,200円 
持ち物など
その他資料代実費
その他
スリッパなど室内用履物をご用意ください。

講師詳細

多田 圭介(タダ ケイスケ)
北海道大学大学院文学研究科博士後期課程修了、博士(文学)。
藤女子大学講師。専門の哲学・倫理学の研究・講義と同時に、ミュージック・ペンクラブ・ジャパン会員、クラシック音楽と舞台芸術に関する専門誌「さっぽろ劇場ジャーナル」編集長として、音楽評論の分野でも活躍中。新聞や雑誌等に定期的に音楽評やコラムを執筆している。曲目解説多数。得意分野は、交響曲、室内楽、現代音楽の楽曲分析、オペラ批評、社会批評。大の動物好き。