本格ミステリーとして読む松本清張

  • 押野講師
  • 押野 武志(北海道大学教授)
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松本清張は、江戸川乱歩や横溝正史に代表されるような孤島や旧家を舞台にした惨劇と大掛かりなトリックの不自然さ、そして名探偵が登場し、謎を解決するといった従来の日本の本格ミステリを批判し、犯行の動機の社会性や確かな人間描写を伴ったリアリズムに基づく、社会派ミステリを提唱しました。しかし、清張の『点と線』(1958)、『ゼロの焦点』(1959)は、共に女性が重要な役割を担う本格ミステリの傑作です。『天城越え』(1959)や『ガラスの城』(1963)も、語り手=犯人型の叙述トリックを駆使した本格ミステリです。謎解きの面白さと社会性も兼ね備えた清張ミステリの魅力についてお話しします。
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日程
2020/5/15, 6/19
曜日・時間
金曜 10:30~12:00
回数
2回
受講料(税込)
会員 4,400円 一般 5,060円
その他
※資料代実費(百円程度)

講師詳細

押野 武志(オシノ タケシ)
山形県出身。東北大学大学院文学研究科博士後期課程満期退学。博士(文学)。広島文教女子大学専任講師を経て、現在、北海道大学大学院文学研究科教授。著書に『宮沢賢治の美学』、『文学の権能』(翰林書房)、『童貞としての宮沢賢治』(筑摩書房)、編著に『日本サブカルチャーを読む』(北海道大学出版会)など。