開元の治 唐代・玄宗(げんそう)治世の光と影
- 川口 琢司(藤女子大学講師)
開元の治とは、唐の第6代皇帝、玄宗の治世前半の善政をいいます。太宗の貞観の治と並び称され、後世、その政治はたたえられてきました。ところで、玄宗といえば、すぐに思い起こされるのが楊貴妃ですね。治世の後半、玄宗はこの寵姫(ちょうき)との生活に溺れ、政治をかえりみなかったといわれます。楊貴妃のせいもあって、治世前半の開元の治はどこかパッとしません。この講座では開元の治の実態を紹介しようと思います。善政とは、いったい具体的にどういうことなのか。その一方で、律令体制が機能しなくなってきており、唐の衰退が始まっていたことは見逃せません。この一日講座では開元の治の光と影にせまります。 (講師記)
- 日程
- 2021/2/3
- 曜日・時間
- 水曜 13:00~14:30
- 回数
- 1回
- 受講料(税込)
- 会員 2,200円 一般 2,200円
- 設備費(税込)
- 55円
- 持ち物など
- ※資料代実費
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講師詳細
- 川口 琢司(カワグチ タクシ)
- 北海道大学大学院文学研究科博士後期課程修了。文学博士。トルコ共和国留学後、(財)東洋文庫・奨励研究員を経て、現在、藤女子大学兼任講師。専門は近代以前の中央ユーラシアの言語・歴史・文化。著書に『ティムール帝国支配層の研究』(北海道大学出版会)、『ティムール帝国』(講談社選書メチエ)、共著に『中央ユーラシアの統合』(岩波講座世界歴史11)などがある。