『伊勢物語』「筒井筒」と『大和物語』 夫婦の危機の乗り越え方

  • 石垣佳奈子講師
  • 石垣 佳奈子(北星学園大学非常勤講師)
講師詳細

「筒井つの井筒にかけしまろがたけ・・・」という歌とともに、幼なじみ同士の男女の結婚を物語る『伊勢物語』第23段「筒井筒」は、のちに世阿弥の謡曲「井筒」のもとにもなった、非常に有名な段です。
 しかし、この愛らしい幼い恋の物語は、結婚というハッピーエンドでは終わりません。その後、この妻は親が亡くなって貧しくなり、そのために暮らし向きがおぼつかなくなった夫は、もう一人、別の妻を作ってそちらにも通うようになってしまうのです。
 この夫婦の困難と危機の物語は、『伊勢物語』第23段だけではなく、『大和物語』第149段にも語られています。ふたつの物語で語られる、同じ和歌、似たようなエピソード・・・しかし、両者を読み比べると、何かが決定的に違う! 『伊勢物語』と『大和物語』がそれぞれ目指したものに注目しながら、この夫婦の行方を追いましょう。「筒井つの井筒にかけしまろがたけ・・・」という歌とともに、幼なじみ同士の男女の結婚を物語る『伊勢物語』第23段「筒井筒」は、のちに世阿弥の謡曲「井筒」のもとにもなった、非常に有名な段です。
 

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日程
2020/12/17
曜日・時間
木曜 10:00~11:30
回数
1回
受講料(税込)
会員 2,310円 一般 2,310円
設備費(税込)
55円
持ち物など
※資料代実費

講師詳細

石垣 佳奈子(イシガキ カナコ)
北海道大学大学院文学研究科博士後期課程修了。博士(文学)。現在、北星学園大学非常勤講師。専門は、『枕草子』。主要論文は、「三巻本『枕草子』「また、業平の中将のもとに」の段をめぐって―章段配列との関わりから―」(「国語国文研究」139)、「三巻本『枕草子』の〈始まり〉と〈終わり〉 ―三段「正月一日は」・二八四段「宮仕へする人々の出であつまりて」を中心に―」(「物語研究」13)、「読む 聞き書きの臨場感―『枕草子』「円融院の御果ての年」―」(「日本文学」64-3)など。日本文学協会「枕草子の会」会員。