『伊勢物語』と平安文学

  • 石垣佳奈子講師
  • 石垣 佳奈子(北星学園大学非常勤講師)
講師詳細

「むかし、男、・・・」と語り始め、和歌を通して、その男の恋、主君への忠誠、都を離れた旅、家族愛などを描く『伊勢物語』は、その後の長きにわたり、日本の古典文学に大変大きな影響を与えました。その影響の大きさを考える時、平安時代の作品の中では『源氏物語』『伊勢物語』の二つは、特別な存在として並び立っていると言ってよいでしょう。
この講座では、特に平安文学における『伊勢物語』の影響を見ていきます。後に続く作品が『伊勢物語』を取り込むことで増す描写の深み、時には巧みにアレンジする面白さ。そこには、新たな生命を吹き込まれて躍動する『伊勢物語』と、それぞれの平安文学作品の魅力が、同時に輝いているのです。


◇スケジュール2020年10月~2021年3月
10月15日 第1回  『伊勢物語』初段「初冠」・第49段「若草」と『源氏物語』若紫巻 "紫の上との出会い"
11月19日 第2回  『伊勢物語』第82段「渚の院」と『土佐日記』 "海に入る月" "春の心"
12月17日 第3回 『伊勢物語』第23段「筒井筒」と『大和物語』第149段 "筒井筒のその後"
1月20日 第4回  『伊勢物語』第107段「身をしる雨」と『落窪物語』 "雨の日の結婚"
2月18日 第5回  『伊勢物語』第39段「源の至」と『うつほ物語』内侍のかみ巻・『源氏物語』蛍巻 "蛍の光"
3月18日 第6回  『伊勢物語』第84段「さらぬ別れ」と『枕草子』第78段・第289段 "急ぎの手紙"

この講座は、ご入会が必要です。会員でない方は、ご入会の手続きをお願いいたします。

お申し込み
日程
2020/10/15, 11/19, 12/17, 1/21, 2/18, 3/18
曜日・時間
第3週 木曜 10:00~11:30
回数
6回
受講料(税込)
会員 13,200円 
設備費(税込)
330円
持ち物など
※資料代実費

講師詳細

石垣 佳奈子(イシガキ カナコ)
北海道大学大学院文学研究科博士後期課程修了。博士(文学)。現在、北星学園大学非常勤講師。専門は、『枕草子』。主要論文は、「三巻本『枕草子』「また、業平の中将のもとに」の段をめぐって―章段配列との関わりから―」(「国語国文研究」139)、「三巻本『枕草子』の〈始まり〉と〈終わり〉 ―三段「正月一日は」・二八四段「宮仕へする人々の出であつまりて」を中心に―」(「物語研究」13)、「読む 聞き書きの臨場感―『枕草子』「円融院の御果ての年」―」(「日本文学」64-3)など。日本文学協会「枕草子の会」会員。