永井荷風〈花柳小説〉とは何か 『腕くらべ』『ぼく東奇譚』

  • 中村講師
  • 中村 三春(北海道大学大学院教授)
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荷風はエミール・ゾラの自然主義に傾倒し、初期には社会批判の色濃い小説を書いていました。アメリカ、フランスへの洋行を経て、その方法を捨て、〈花柳小説〉と呼ばれる独特のジャンルを編み出します。西洋文学への心酔から江戸情緒への回帰という急展開は何を意味していたのでしょうか。荷風の事績を追いつつ、『腕くらべ』『ぼく東奇譚』ほかを手がかりとして、〈花柳小説〉の今日的な意味を考えてみます。

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日程
2020/2/8
曜日・時間
土曜 16:00~17:30
回数
1回
受講料(税込)
会員 2,090円 一般 2,090円
持ち物など
※資料代実費(100円程度)

講師詳細

中村 三春(ナカムラ ミハル)
1958年、岩手県釜石市生まれ。東北大学大学院博士後期課程中退。博士(文学)。山形大学教授を経て、現在、北海道大学大学院教授。日本近代文学・比較文学・表象文化論専攻。文芸理論に基づき、有島武郎から小川洋子に至る小説や詩、また日本文学を原作とする映画の研究を進めている。主な著書に、『フィクションの機構』1・2、『新編言葉の意志 有島武郎と芸術史的転回』(以上ひつじ書房)、『係争中の主体 漱石・太宰・賢治』、『花のフラクタル 20世紀日本前衛小説研究』(以上翰林書房)、『〈原作〉の記号学 日本文芸の映画的次元』(七月社)など。