香港 揺らぐ「一国二制度」

  • 加藤 千洋(ジャーナリスト・平安女学院大学客員教授)
講師詳細

今年6月以降、容疑者の身柄を中国本土に引き渡せるようにする逃亡犯条例改正案への反対運動に端を発した香港のデモは、1997年の英国から中国への主権返還後で最大規模に発展し、混乱が続いています。返還後も「一国二制度」で50年間は高度な自治が認められるとされた特別行政区・香港。もともと同制度は台湾との統一を見据えた構想でしたが、その台湾でも来年初めの総統選への影響が出るなど波紋を広げています。中国当局は抗議活動がさらにエスカレートすれば「一国二制度」が根本から揺らぎかねず、長期化する貿易戦争で米国がカード化することも懸念し、香港駐留部隊のデモ制圧演習のビデオを公開するなど牽制に躍起です。香港はこの先どこへ向かうのか。97年当時、朝日新聞中国総局長として返還の瞬間にも立ち会った講師が、植民地化の歴史や返還交渉にも触れ、現状を解説します。(情勢は8月10日時点のものです)

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日程
2019/10/16
曜日・時間
水曜 15:30~17:00
回数
1回
受講料(税込)
会員 2,970円 一般 3,520円
その他
窓口でお手続きされる方は、受付ちらしをご確認ください。当日は受講券をご持参ください。

講師詳細

加藤 千洋(カトウ チヒロ)
1947年生。東京外国語大学卒業。72年 朝日新聞社入社。北京特派員、論説委員、アジア総局長(バンコク)、中国総局長(北京)、外報部長、編集委員を歴任。2010年~2018年3月、同志社大学大学院教授。1999年、一連の中国報道でボーン上田記念国際記者賞受賞。2004年~2008年10月までテレビ朝日系「報道ステーション」でコメンテーターを務める。現在、平安女学院大学客員教授、同志社大学南シナ海研究センター嘱託研究員。著書に『中国の「一人っ子政策」 現状と将来』(1991年 岩波書店)『北京&東京 報道をコラムで』(2004年 朝日新聞社)、『加藤千洋の中国食紀行 うまいを知れば「素顔の中国」が見えてくる』(2005年 小学館)、『胡同の記憶-北京夢華録』(2003年 平凡社)、最新の翻訳書として『私は中国の指導者の通訳だった 中日外交最後の証言』(2015年 岩波書店)がある。