三国志の考古学

  • 東 潮(徳島大学名誉教授)
講師詳細

2009年に河南省安陽の西高穴村で曹操墓(220年),翌年曹操の族子、大司馬の曹休の墓(228年)が洛陽の後漢帝陵区でみつかりました。洛陽の邙山では魏の元帝から禅譲された西晋武帝(司馬炎)の峻陽陵とその陪葬墓も発掘されています。呉の建業(南京)では左大司馬・右軍師の朱然の墓(249年)や上坊孫呉墓、三国の都城、鄴城・洛陽城・建業城、公孫氏(燕)の襄陽城(遼陽)についても調査されています。魏志東夷伝の高句麗・国内城(集安)・夫餘・東団山城(吉林)、そして倭の宮都纒向遺跡、黒塚古墳など、『三国志』が発掘されています。3世紀の東アジアは魏・呉・蜀・公孫氏の覇権争い、魏の高句麗・韓の討伐という戦争の時代でした。そうした国際環境のなかで、親魏倭王卑弥呼に金印紫綬が仮授、率善中朗将難升米に黄幢が下賜され、台与の時代には晋式帯金具が新山古墳の被葬者に授けられています。三国志の考古の世界を垣間見たいと思います。

【カリキュラム】
 ① 8月29日 発掘された魏晋の都城と墳墓 
 ② 9月12日『三国志』のなかの邪馬台国

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日程
2019/8/29, 9/12
曜日・時間
木曜 13:00~14:30
回数
2回
受講料(税込)
会員 6,048円 一般 6,696円
その他
窓口でお手続きされる方は、受付チラシ6をご確認ください。

講師詳細

東 潮(アズマ ウシオ)
1946年生まれ。九州大学大学院博士課程修了。専門は東アジア考古学。橿原考古学研究所、徳島大学教授を経て、現在、徳島大学名誉教授。↓↓主な著書に『高句麗壁画と東アジア』(学生社)、『邪馬台国の考古学-魏志東夷伝が語る世界-』(角川選書)、『倭と加耶の国際関係』(吉川弘文館)、『高句麗考古学研究』(吉川弘文館)、『古代東アジアの鉄と倭』(渓水社)、「新羅金京の坊里制再論」『百済と周辺世界』(チニンジン)ほか。↓↓