【オンライン受講】「雀合戦」考――江戸の怪異と情報 (動物と怪異5月) 東アジア恠異学会協力講座
  • 教室・オンライン同時開催

  • 村上 紀夫(奈良大学文学部教授)
講師詳細

「怪異学」はフシギなコトやモノについて歴史や文学・民俗の記録を解読することから、その認識を生み出した社会・文化の特質や日本人の心の軌跡を探る新しい学問です。東アジア恠異(かいい)学会の講師陣が、今期は「動物と怪異」をテーマに怪異学の世界へと誘います。

5月28日 「雀合戦」考――江戸の怪異と情報  
講師:村上 紀夫(奈良大学教授)
江戸時代の随筆に、スズメが二つの群れに分かれて闘う「雀合戦」という現象が記録されています。実は、これは、繁殖を終えたスズメが秋以降に集団で行動する習性のことを言っています。全国で見られているはずですし、もっと古い時代の記録に書かれていても不思議はありません。にもかかわらず、近世以降に江戸周辺の随筆でしか「雀合戦」の記録がないのはなぜでしょうか。江戸にもたらされる情報のあり方に着目し、近世「怪異」の歴史的・文化的な背景について考えます。

【4月と6月の予定】
4月23日 大鳥の怪異
講師:大江 篤(園田学園女子大学学長・東アジア恠異学会代表)


6月25日 蝦蟇(がま)の神通力―「エキゾチック」と「グロテスク」をキーワードに
講師:南郷 晃子(桃山学院大学准教授)


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日程
2023/5/28
曜日・時間
第4週 日曜 13:00~14:30
回数
1回
受講料(税込)
会員 3,410円 一般 3,740円

講師詳細

村上 紀夫(ムラカミ ノリオ)
1970年愛媛県生まれ。大谷大学博士後期課程中退、博士(文学・奈良大学)。専攻は日本文化史。著書に『近世勧進の研究』(法蔵館、2011年)、『まちかどの芸能史』(解放出版社、2013年)、『京都地蔵盆の歴史』(法蔵館、2017年)、『近世京都寺社の文化史』(法蔵館、2019年)、『江戸時代の明智光秀』(創元社、2020年)などがある。