【教室受講】大鳥の怪異 (動物と怪異4月) 東アジア恠異学会協力講座
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  • 大江 篤(園田学園女子大学教授)
講師詳細

「怪異学」はフシギなコトやモノについて歴史や文学・民俗の記録を解読することから、その認識を生み出した社会・文化の特質や日本人の心の軌跡を探る新しい学問です。東アジア恠異(かいい)学会の講師陣が、今期は「動物と怪異」をテーマに怪異学の世界へと誘います。

4月23日 大鳥の怪異
講師:大江 篤(園田学園女子大学学長・東アジア恠異学会代表)
屋根の上を旋回する「大鳥」。平安貴族がそこに見たものは… 
宮中で、そして遠の都・大宰府で、官舎の屋根の上に群がり、旋回する「大鳥」についての記録が残されています。平安貴族たちは、その様子を地上から不気味なものと見ていたにちがいありません。しかし、それは個人の問題として記録に留められたのではありません。天皇の身体や新羅からの外寇と結びつき、神祇官や陰陽寮の卜占によって、王権に危機をもたらす「怪異」と判定されて、はじめて記録に残されます。この講座では、六国史の最後『日本三代実録』に記された「大鳥の怪異」を分析し、「怪異」とは何か?「怪異学とは?」について考えます。


【以降の予定】
5月28日 「雀合戦」考――江戸の怪異と情報  
講師:村上 紀夫(奈良大学教授)


6月25日 蝦蟇(がま)の神通力―「エキゾチック」と「グロテスク」をキーワードに
講師:南郷 晃子(桃山学院大学准教授)


★3回連続受講コースもあります
★オンラインでも受講できます。別ページからお申し込みください

この講座は終了しました

注意事項

★オンライン受講は別ページからお申し込みください。

日程
2023/4/23
曜日・時間
第4週 日曜 13:00~14:30
回数
1回
受講料(税込)
会員 3,300円 一般 3,630円
設備費(税込)
110円

講師詳細

大江 篤(オオエ アツシ)
1961年生。関西学院大学博士(歴史学)。東アジア恠異学会代表。著書に『日本古代の神と霊』(臨川書店)、編著に『尼崎百物語』、共著に『怪異学の地平』『古代東アジアの「祈り」』『怪異学入門』など。