【教室受講】記憶としての明治維新
ヒーローはいかにして誕生したか
- 教室開催
- 奈良岡 聰智(京都大学大学院法学研究科教授)
今日明治維新と言えば、必ず思い浮かぶ人や集団があります。討幕派では坂本龍馬、幕府側では新選組、白虎隊などがそうで、これまで彼らを描いた小説、映画やテレビドラマなども多数作られています。彼らはいわば明治維新を代表する「ヒーロー」ですが、いつから、どのようにしてそうなったのでしょうか。講座では、彼ら明治維新の「ヒーロー」たちが、明治期から昭和初期にかけて「再発見」「再評価」されるに至った軌跡をたどり、今日われわれが思い描く明治維新像が歴史的にどのように形成されたのかを考察します。初回は、明治期における薩長史観と反薩長史観のせめぎ合いについて検討します。第2回は、昭和初期に坂本龍馬と新選組のブームについて、第3回は戦前から戦後にかけての白虎隊、井伊直弼の評価の変遷について、それぞれ考察します。
<各回テーマ>
(1)山県有朋、大隈重信、原敬らの明治維新評価-薩長史観と反薩長史観の相克-
(2)坂本龍馬と新選組の再評価-「昭和戊辰」の歴史意識-
(3)井伊直弼と白虎隊の評価の変転-戦中から戦後へ-
注意事項
・本講座はZoomウェビナーを使用したハイブリッド講座です(講師は教室)。教室受講を承ります。オンライン受講はリンク先よりお申込みください→https://www.asahiculture.jp/course/nakanoshima/6f19bcda-82fa-a0cb-d2bd-644609b56c55
教室受講でお申込みの皆様にはアーカイブ動画の配信はありません。予めご了承ください。
- 日程
- 2023/6/14, 7/12, 8/9
- 曜日・時間
- 第2週 水曜 14:00~15:30
- 回数
- 3回
- 受講料(税込)
- 会員 9,900円 一般 10,890円
- 設備費(税込)
- 330円
- 持ち物など
- ◆受付窓口でお手続きの方は、ちらし歴史17をご確認ください。
◆教材として資料をお配りする場合、随時実費(1枚20円)をいただきます。
◆録音、録画、撮影は固くお断りします。
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講師詳細
- 奈良岡 聰智(ナラオカ ソウチ)
- 1975年青森県生。2004年京都大学大学院法学研究科博士後期課程修了。博士(法学)を取得。2014年から現職。著書に『日本政治外交史』(共著)、『明治史講義【人物篇】』『大正史講義』『昭和史講義【戦後篇】(下) 』(いずれも分担執筆)など。
https://researchmap.jp/read0201516