広くて深いオペラの魅力
1940年代前後の3ヵ国の力作から
- 教室開催
- 丸山 幸子(エットレ・バスティアニーニ研究会代表、オペラ研究家)
7月はアルファーノの意欲作『シラノ・ド・ベルジュラック』です。8月は日本人オペラ作曲の草分けとなった山田耕作の『黒船』を。9月はブリトゥンのオペラでは最高傑作と言われ、人気の高い『ピーター・グライムズ』を。3作は、世界情勢不穏な時期から大戦終結期までの初演ですが、重厚な音楽がドラマを支え、演劇鑑賞のような味わいがあります。
①7月27日 プッチーニの『トゥーランドット』補筆やトルストイ原作の『復活』以後の後期作品。19世紀末の原作戯曲は、初演時から愛された有名な切ない物語です。聴きやすい、しかし、工夫された音楽で騎士道華やかな17世紀ドラマを優雅に再現しています。人気歌手の演技と歌唱力も楽しんで頂けます。
②8月24日 『夜明け』の題名で知られていた本格的な日本オペラ第一作です。幕末、黒船来航の下田で、政治的な思惑に翻弄されつつ、平和を願うお吉のフィクションの物語を、渾身のオペラ作法で書き上げています。希少公演を懐かしい日本人歌手で鑑賞します。
③9月28日 数々の名作オペラを世に出してきたブリトゥンのオペラとしては初期の作品ですが、ドラマと音楽の完成度は高度で輝いています。人々の暮らしや感情を劇性ある音楽で描写し、聴く者をひきつける力があります。
- 日程
- 2022/7/27, 8/24, 9/28
- 曜日・時間
- 第4週 水曜 13:30~15:30
- 回数
- 3回
- 受講料(税込)
- 会員 9,009円 一般 9,999円
- 設備費(税込)
- 330円
- 持ち物など
- 資料代(各回100円ほど)
※設備費は、教室維持費です
- その他
- 受付窓口でお手続きの方は、ちらし9をご確認ください。
この講座の受講料には音楽使用料が含まれています。
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講師詳細
- 丸山 幸子(マルヤマ サチコ)
- オペラ講演は主にエットレ・バスティアニーニ研究会で15年積み重ね、現在も継続。京都ヴェルディ協会では2018年まで10数年に亘った。他の音楽団体でも詳細レジュメ付オペラ講演を行い、掲載文多数。オペラの音楽や場面だけでなく、歴史、文学と関連する多様な作品の背景を易しく解説し、また詳しいレジュメで好評を得ている。