サルタヒコと北の椿

  • 光田 和伸(元国際日本文化研究センター准教授)
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奈良の唐古鍵遺跡で大規模な弥生稲作が始まったのは推定紀元前7~6世紀です。稲作とともに新しい文化を大和地域に持ち込んだのは恐らくサルタヒコ族と、これを助けた久米族であること、のちに新興の藤原氏の都合にあわせてこの文化革新の主語だけを、はるか後代(約800 年後)の大和王権の初期王に差し替えたものが記紀の「神武天皇東征の御事跡」であろうとお話ししました。弥生稲作はこののち日本海沿岸を急速に北上し、紀元前4世紀には本州北端に達します。北陸福井の鳥浜貝塚から出土した推定椿材の櫛は縄文期のものですが、その後青森県夏泊半島の椿山までヤブツバキを運んだのは弥生移行期のサルタヒコ族内の一集団ではないでしょうか。延喜式の式内社の分析からそれが推定できることをお話しします。

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日程
2020/6/30
曜日・時間
火曜 10:30~12:00
回数
1回
受講料(税込)
会員 2,970円 一般 3,300円
設備費(税込)
110円
持ち物など
※設備費は、教室維持費です。
その他
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6/16(火)→6/30(火)に日程を変更しました。

講師詳細

光田 和伸(ミツタ カズノブ)
1951年生。京都大学国文・ドイツ文学科卒業。同大学助手・武庫川女子大学助教授を経て1995年4月~2016年3月まで国際日本文化研究センター研究員。著書に『平野法楽連歌』(和泉書院・共著)『竹林抄』(岩波書店・共著)など。