疫病から読み解くヨーロッパ中近世の世界

  • ペストで死んだ人びとを埋葬する骸骨教会/チェコ・セドレツ
  • 天空の城のようなチヴィタ・ディ・バニョレージョ/イタリア・ラツィオ州
  • 石坂 尚武(同志社大学名誉教授)
講師詳細

美術の世界ではルネサンスは光り輝く時代というイメージがありますが、中世末に襲った大黒死病以来、18世紀初頭までヨーロッパは絶えず黒死病(ペスト)に襲われ、人的損失とともに深刻なトラウマにさいなまれてきました。それは美術・文学・宗教など文化的な世界のみならず、政治・社会の世界にも如実に見ることができます。講座では、これまで触れられてこなかった西欧世界を疫病の視点に立って展望してその精神と内面を浮き彫りにし、西欧中近世の世界の本質に迫ります。同時に、これまで私が回ったヨーロッパの300都市の宗教文化を伝える美術関係の映像を見つつ、ヨーロッパ文化の高い宗教性にもアプローチしたいと思います。黒死病からの展望は、新型コロナウィルスという疫病に苦しむ現代人にはヨーロッパ中近世の世界の実像を発見する格好の機会になるでしょう。

お申し込み

注意事項

教材としてプリントをお配りする場合、実費をいただきます。

日程
2021/3/17, 3/31
曜日・時間
水曜 13:00~14:30
回数
2回
受講料(税込)
会員 6,160円 一般 6,820円
設備費(税込)
220円
持ち物など
※設備費は、教室維持費です。
その他
窓口でお手続きされる方は別刷りちらしをご覧ください。

講師詳細

石坂 尚武(イシザカ ナオタケ)
学位:博士(文化史学、同志社大学)
専門:西洋史(特にルネサンス文化史、近世思想史。ペストの歴史など)
在職中の講義科目:「西洋思想史」「西洋文化史概説」等
業績:編訳『イタリアの黒死病関係史料集』、刀水書房、2017年(日本翻訳家協会「翻訳特別賞」2018年受賞)。著書:『苦難と心性―イタリア・ルネサンス期の黒死病』、刀水書房、2018年。『どうしてルターの宗教改革は起こったか―ペストと社会史から見る―』ナカニシヤ出版、2017年。『地獄と煉獄のはざまで―中世イタリアの例話から心性を読む』知泉書館、2016年。ほか論文・翻訳等40点。