【教室受講】蝦蟇の神通力―「エキゾチック」と「グロテスク」を… (怪異学入門・動物と怪異6月)東アジア恠異学会協力講座
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  • 南郷 晃子(桃山学院大学准教授)
講師詳細

「怪異学」はフシギなコトやモノについて歴史や文学・民俗の記録を解読することから、その認識を生み出した社会・文化の特質や日本人の心の軌跡を探る新しい学問です。東アジア恠異(かいい)学会の講師陣が、今期は「動物と怪異」をテーマに怪異学の世界へと誘います。

6月25日 蝦蟇(がま)の神通力―「エキゾチック」と「グロテスク」をキーワードに
講師:南郷 晃子(桃山学院大学准教授)
蝦蟇に親しみを感じる、という人は少ないかもしれません。けれども「蝦蟇の油」は傷に効くとされますし、神通力を使って未来を予見し人を救った話もあります。蝦蟇はそのノッソリとした容貌の下に摩訶不思議な力を潜ませているのです。江戸時代、蝦蟇の魔力はしばしば七草四朗(天草四郎の仮託)や天竺徳兵衛といった、異国人やキリシタンのイメージを持つ謀反人キャラクターと結びついていました。蝦蟇は「エキゾチックな謀反人」と重なり合う生き物なのです。この講座では、「エキゾチック」、さらには「グロテスク」をキーワードに、蝦蟇の怪しい一面をのぞいてみたいと思います。

【4月と5月の予定 詳細は各ページをご覧ください】
4月23日 大鳥の怪異
講師:大江 篤(園田学園女子大学学長・東アジア恠異学会代表)


5月28日 「雀合戦」考――江戸の怪異と情報  
講師:村上 紀夫(奈良大学教授)


★4~6月の3回連続受講コースですもあります
★中之島教室でも受講できます。別ページからお申し込みください。

お申し込み

注意事項

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日程
2023/6/25
曜日・時間
第4週 日曜 13:00~14:30
回数
1回
受講料(税込)
会員 3,300円 一般 3,630円
設備費(税込)
110円

講師詳細

南郷 晃子(ナンゴウ コウコ)
神戸大学大学院総合人間科学研究科博士課程修了。神戸大学国際文化学研究推進センター学術研究員等を経て現職。近世の説話、伝承を中心に研究。共著に『怪異学講義 : 王権・信仰・いとなみ』(勉誠出版、2021年)、共編著に『人はなぜ神話〈ミュトス〉を語るのか: 拡大する世界と〈地〉の物語』(文学通信、2022年)ほか。