広くて深いオペラの魅力
結ばれない愛の痛みを、人としての尊厳と誇りで描く
- 教室開催
- 丸山 幸子(エットレ・バスティアニーニ研究会代表、オペラ研究家)
1月は多くの作曲家にも感動を与えたアレヴィの魂が伝わるグランドオペラ『ユダヤの女』を。2月はチャイコフスキーの深い思いが詰まった名作『エウゲーニイ・オネーギン』です。3月はドヴォルジャークのオペラでは最も人気のある『ルサルカ』です。ロマン派中期から後期の民族色を出した作品までを楽しみます。
(1)1月25日 キリスト教徒によってユダヤ教徒が迫害される理不尽さの中で、ユダヤ人が尊厳を持って生きる強さと深い悲しみを描いています。アレヴィ渾身の作品で、グランドオペラの音楽には重量感があります。ユダヤ人役のテノール歌手の名唱に圧倒されます。
(2)2月22日 プーシキンの人間観察眼の鋭さが表出する韻文小説の雰囲気、男女の愛と自尊心の葛藤を、チャイコフスキーの叙情性とノスタルジックな音楽で描いた人気作です。精神世界にまで迫るオペラを楽しみます。
(3)3月22日 人間になったものの、王子の愛を得られず孤独な水の精に戻った苦悩は重いですが、音楽の巧みさと美しさに包まれて、惹きこまれます。チェコの民族音楽を彷彿とさせる個所やドヴォルジャーク独特の哀愁の旋律線が、胸に迫ります。
- 日程
- 2023/1/25, 2/22, 3/22
- 曜日・時間
- 第4週 水曜 13:30~15:30
- 回数
- 3回
- 受講料(税込)
- 会員 9,009円 一般 9,999円
- 設備費(税込)
- 330円
- 持ち物など
- 資料代(各回100円ほど)
※設備費は、教室維持費です
- その他
- 受付窓口でお手続きの方は、ちらし9をご確認ください。
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講師詳細
- 丸山 幸子(マルヤマ サチコ)
- オペラ講演は主にエットレ・バスティアニーニ研究会で15年積み重ね、現在も継続。京都ヴェルディ協会では2018年まで10数年に亘った。他の音楽団体でも詳細レジュメ付オペラ講演を行い、掲載文多数。オペラの音楽や場面だけでなく、歴史、文学と関連する多様な作品の背景を易しく解説し、また詳しいレジュメで好評を得ている。