大嘗祭によせて 日本人の死生観を考える モガリ、ケガレ

  • 新谷尚紀講師
  • 御即位式
  • 新谷 尚紀(國學院大学名誉教授・国立歴史民俗博物館名誉教授)
講師詳細

天皇が年ごとの稲の初穂を皇祖神に供えて五穀豊穣を祈る「新嘗祭」は、宮中祭祀の中で最も重要とされています。新天皇が即位後、初めておこなう新嘗祭が「大嘗祭」で、一世一代の大祭です。しかし、その実体は謎に包まれ、秘儀とされてきました。近代になり、民俗学者の折口信夫は『大嘗祭の本義』で、「次代の天皇は亡くなった天皇から、皇祖神以来受け継がれてきた魂(天皇霊)を身体につけることによって新天皇になる」という説を立てました。そこには、霊魂と身体が分離する生から死へのプロセスを「殯(もがり)」ととらえていた古代からの死生観が反映されています。講座では、ケガレとカミの概念や、霊魂・身体・冥界観など、私たち日本人の根本にある死生観について考えてみます。

お申し込み
日程
2019/11/4
曜日・時間
月曜 14:00~16:30
回数
1回
受講料(税込)
会員 3,850円 一般 4,180円
持ち物など
◆教材として資料をお配りする場合、随時実費をいただきます。
その他
◆受付窓口でお手続きの方は、ちらし1をご確認ください。
◆録音、録画、撮影は固くお断りします。
◆講座時間:14時~16時30分(途中休憩含む)

講師詳細

新谷 尚紀(シンタニ タカノリ)
1948年広島生まれ。早稲田大学大学院文学研究科史学(日本史)専攻博士課程修了。博士(社会学)。専門は日本民俗学(民俗伝承学)。国立歴史民俗博物館教授を経て、2010年4月より國學院大学教授・国立歴史民俗博物館名誉教授・国立総合研究大学院大学名誉教授。著書に『なぜ日本人は賽銭を投げるのか-民俗信仰を読み解く』文春新書、『神々の原像-祭祀の小宇宙』『お葬式-死と慰霊の日本史』『柳田民俗学の継承と発展-その視点と方法』吉川弘文館 、『伊勢神宮と出雲大社-「日本」と「天皇」の誕生』講談社選書メチエ、『日本人の春夏秋冬』小学館、『民俗学とは何か-柳田・折口・渋沢に学び直す』吉川弘文館、『神道入門』ちくま新書、『民俗伝承学の視点と方法: 新しい歴史学への招待』(編著)吉川弘文館 ほか多数。