法隆寺の白鳳仏⑴ 対比してみる仏像鑑賞 
  • 教室開催

  • 鈴木 喜博(奈良国立博物館名誉館員)
講師詳細

法隆寺の西院伽藍は、百年余り続いた再建非再建論争を経て、最近では年輪年代学による調査の成果を反映し、寺域拡大を意図した「新再建論」が提唱されています。すなわち、金堂は若草伽藍の炎上(670年)以前から企画・設計・着工されており、その竣工を670年以降とみる新見解です。それに応じて彫刻史研究においても、いわゆる法隆寺再建期の仏像を再考する必要に迫られています。そこで当寺の伝六観音像、金堂天蓋の飛天を検討し、あわせて金堂当初の安置仏の最新研究を紹介します。

【カリキュラム】
①10月5日  法隆寺の伝六観音像
②11月2日  法隆寺金堂の天蓋の飛天
③12月7日  法隆寺金堂の新再建論とその安置仏

この講座は終了しました
日程
2022/10/5, 11/2, 12/7
曜日・時間
第1週 水曜 10:30~12:00
回数
3回
受講料(税込)
会員 9,240円 一般 10,560円
設備費(税込)
330円
持ち物など
参考書として鈴木喜博著『対比でみる日本の仏像(鑑賞ポケットガイド)』(パイ インターナショナル・1,870円)を
おすすめします。ご希望の方は、各自書店でお求めください。(必須ではありません)

※設備費は、教室維持費です。
その他
窓口でお手続きされる方は、芸術1のちらしをご確認ください。
毎回、資料代を400~600円ほどいただきます。近隣の展覧会開催に合わせて、テーマを急遽変更することがございます。


講師詳細

鈴木 喜博(スズキ ヨシヒロ)
奈良国立博物館名誉館員。主な著書「檀像の概念と栢木の意義」(1992 講談社『日本美術全集5 密教寺院と仏像』所収)、「宿院仏師工房再論 研究の現在」(2018『国華』1476号)、『対比でみる 日本の仏像』(2019 パイインタナショナル)、「大直禰子神社社殿から見つかった乾漆仏(断片)の継続調査の意義」(『大美和』142号 2022年1月)。