あじさい――梅雨の花がたり

  • 光田和伸講師
  • 光田 和伸(元国際日本文化研究センター准教授)
講師詳細

古いお屋敷の庭の片隅の、こんもりとした株立ちの上の萌黄色の大きな玉が、すこしずつ浅葱(あさぎ)に染まって、やがて梅雨の雨となる。あじさいの仲間は東アジアと北米東部に広く分布しますが「古いお屋敷の昔の紫陽花」は、日本の伊豆半島の温暖な海岸部にだけ自生し、大きな株立ちになります。もと額咲きですが、すでに万葉集に毬咲きの花が歌われています。早春の芽だしが早く、厚肉のつややかな葉をもち、夏の太陽にも負けません。今ではすっかり小型になり、5月の母の日が近づくと、色とりどりの鉢物が花屋の店頭を飾ります。あじさいほど、この50年で存在を変えた日本の花はありません。愛される表の花になったあじさいの物語です。

受付一時中止
日程
2020/6/2
曜日・時間
火曜 13:00~14:30
回数
1回
受講料(税込)
会員 2,970円 一般 3,300円
設備費(税込)
110円
持ち物など
プリント配布の場合は実費をいただきます。
教室内での録音、撮影は固くお断りします。
※設備費は、教室維持費です。
その他
受付でお手続きの方は、ちらし10をご確認ください。

講師詳細

光田 和伸(ミツタ カズノブ)
1951年生。京都大学国文・ドイツ文学科卒業。同大学助手・武庫川女子大学助教授を経て1995年4月~2016年3月まで国際日本文化研究センター研究員。著書に『平野法楽連歌』(和泉書院・共著)『竹林抄』(岩波書店・共著)など。