ポピュリズムと民主主義(教室受講)

  • 薬師院 仁志(帝塚山学院大学教授)
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日本では「大衆迎合主義」と訳されがちなポピュリズムという言葉は「people(人民)」に由来し、その背後にはエリートの反対語という含意があります。一方、普通選挙は、選ばれた一部エリートと、選ばれない人民の区別を正当化する手続きです。フランスの哲学者・J.J.ルソーにとって、普通選挙による議会制度は「もっとも賢明な人々が多数者を支配する」体制でしたし、その実現を訴えたイギリスのJ.S.ミルもまた、「まぎれもないエリートをふくむ」議会を目指しました。この場合、選挙で選ばれた者が「もっとも賢明な人々」だと認知されなければ、選ばれない側の不満が噴出するのは当然でしょう。その体現が、ポピュリズムなのです。講座では、この民主主義とポピュリズムの表裏一体かつ複雑な関係を、それぞれの起源を振り返りながら解説します。 現代のポピュリズムの問題点についても考えます。(10:30~12:00 講義、~12:30 質疑応答)

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注意事項

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日程
2020/12/27
曜日・時間
日曜 10:30~12:30
回数
1回
受講料(税込)
会員 3,300円 一般 3,630円
設備費(税込)
110円
持ち物など
当日資料を配布する場合は実費をいただきます
その他
窓口でお手続きされる方は、ちらしをご確認ください。

講師詳細

薬師院 仁志(ヤクシイン ヒトシ)
社会学者。京都大学大学院教育学研究科博士後期課程中退、京都大学教育学部助手等を経て現職。レンヌ第二大学レンヌ日本文化研究センター副所長(Vice-président)。2018年1月〜3月レンヌ第二大学招聘教授。主著に『日本とフランス 二つの民主主義』(光文社新書)、『社会主義の誤解を解く』(光文社新書)、『日本語の宿命 なぜ日本人は社会科学を理解できないのか』(光文社新書)、『「文明の衝突」はなぜ起きたのか──対立の煽動がテロの連鎖を生む』(晶文社)など。