埋もれた港 熟田津

  • 光田 和伸(元国際日本文化研究センター准教授)
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熟田津(にきたつ)に船乗りせむと月待てば潮もかなひぬ今は漕ぎ出でな(万葉集巻1 額田王) 。万葉集冒頭近くに載る名作です。斉明天皇7年の正月、天皇一行が伊予の熟田津の石湯行宮(いわゆのかりみや)に船を泊め、亡き夫・舒明天皇との曽遊の日を偲んだのち、筑紫へ出発しようとして額田王に作らせた歌と伝わります。熟田津がどこを指すかについては諸説あるのですが、どれも決定的とは言えません。しかし、地元の遺跡発掘が進み、石湯行宮の位置はほぼ特定されました。その結果、熟田津のおおよその位置も推測できるようになりました。しかし、港はすでに埋もれ、しかもその上には思いもよらぬ建造物が...。もう発掘できない港・熟田津の物語です。

この講座は終了しました
日程
2020/1/21
曜日・時間
火曜 10:30~12:00
回数
1回
受講料(税込)
会員 2,970円 一般 3,300円
その他
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講師詳細

光田 和伸(ミツタ カズノブ)
1951年生。京都大学国文・ドイツ文学科卒業。同大学助手・武庫川女子大学助教授を経て1995年4月~2016年3月まで国際日本文化研究センター研究員。著書に『平野法楽連歌』(和泉書院・共著)『竹林抄』(岩波書店・共著)など。