正史が語らぬふしぎの日本古代史 『日本霊異記』入門

  • 渡部 亮一(立命館大学非常勤講師)
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日本国の正史と扱われた『日本書紀』や『続日本紀』。現代の我々が習う日本史も、ほぼこれらが元となっていますが、勝者かつ統治者が一方的に書き記した、都合の良い歴史でもあります。九世紀初頭に成立した『日本霊異記』は、とある仏教修行者が記した、個人の歴史書。雷神を捕まえる話に始まる『霊異記』は、一読すると荒唐無稽にしか思えませんが、そこには失われた日本史が隠されています。ふしぎの日本に一緒に分け入ってみませんか。

①1月16日 聖徳太子は何を知る者か(上巻第四縁)
仏教を尊び、十七条憲法などを定めたと伝える聖徳太子。しかし、当時の「仏教を尊ぶ」とはどのようなものだったのでしょうか。現在の学校教科書には決して紹介されない、異能力者としての側面に迫ります。
②2月20日 長屋王の自殺異聞(中巻第一縁)
聖武天皇のもとで位を極めた王が、無実の罪で自殺に追い込まれる…。しかし、悲劇の王の死は必然であり、予兆を知る者すらいたという。死後に祟り神となったことも含め、正史と大きく異なる長屋王の姿が記されます。
②3月20日 称徳天皇と道鏡の怪しい関係(下巻第三十八縁)
史上唯一、皇太子を経て即位した女性天皇が、一人の僧を重用した。そんな歴史の裏で、二人は男女の仲にあったという謎の歌謡が広まっていたという。記紀神話の世界に通ずるような不可思議な現象が、八世紀後半にもたびたび起こっていたのです。

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日程
2021/1/16, 2/20, 3/20
曜日・時間
第3週 土曜 10:30~12:00
回数
3回
受講料(税込)
会員 8,910円 
設備費(税込)
330円
持ち物など
※設備費は、教室維持費です。
その他
窓口でお手続きされる方は、文学8番のちらしをご確認ください。



講師詳細

渡部 亮一(ワタナベ リョウイチ)
1970年生。立命館大学文学研究科博士課程修了。日本古代の説話や仏典注釈、万葉集などを専門とする。また花にまつわる文化史を長年にわたり雑誌連載中。古い地誌を手に、国内や台湾の街歩きも続けている。