トルストイ『戦争と平和』を読み解く 生と死、自然、歴史の表象をめぐって

  • 中村 唯史(京都大学大学院文学研究科教授)
講師詳細

19世紀ロシアの文豪レフ・トルストイ(1828-1910)の『戦争と平和』(1864-69)は、ナポレオンによるロシア侵攻を頂点として、その前後のおよそ20年のロシア社会を、500人以上の人物を登場させて描いた大河小説です。そこでは「空」の描写がくり返し現れ、トルストイの死生観、自然観、歴史観の凝縮的な表現となっています。主要な登場人物は、なんらかの危機を体験すると、必ずと言って良いほど空を見上げ、物思いにふけるのです。アンドレイ公爵が目にする「アウステルリッツの空」、ロストフの見る「ドナウ上空の空」、ピエールの見る「ハレー彗星の夜空」の場面等を手がかりに、複雑で多様な『戦争と平和』の世界の一端に触れてみたいと思います。

この講座は終了しました
日程
2019/3/16
曜日・時間
土曜 13:00~14:30
回数
1回
受講料(税込)
会員 2,916円 一般 3,240円
その他
窓口でお手続きされる方はちらし2をご確認ください。

講師詳細

中村 唯史(ナカムラ タダシ)
1965年北海道生まれ。東京大学大学院人文科学研究科露語露文学専攻修了、90-92年モスクワ大学留学。山形大学人文学部勤務を経て2015年より現職。専門はロシア文学・ソ連文化論、比較文学。