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- 見学可
基本から!フッサール現象学入門
- オンライン講座
- 宮原 勇(名古屋大名誉教授)
なかなか難しいと思われている二十世紀の哲学者であるフッサールの考え方を、図解とテキストによって直観的にわかりやすく解説するシリーズ。昔のオーストリア帝国、現在のチェコ共和国で生まれ、ドイツで活躍したフッサールは、二十世紀の哲学や心理学、社会学、芸術学、さらには言語哲学に大きな影響を与えた「現象学」を創唱した哲学者であり、もともとは解析学の学位を有する数学者であった。それがなぜ哲学に転向したのか、といったことなども交えながら解説いたします。
テキストなどはその都度ネットを通じて配信し、オンラインでの講座においては、画面上で図などを描きなから解説します。参加者の皆様とは、その都度質問のやり取りをしながら、進めていきます。
(1) フッサールの生涯: 数学の理論とはどのような存在論的なステイタスがあるのか。
(2) 現象学的認識論の根本的な立場: 超越論的観念論と普遍実在論、そして「現象学的還元」とはなにか。
(3) 志向的的意識の分析: 空間内に実在する対象に関する意識内容はどのように形成されるのか。
(4) 時間意識の分析と自我の成立
(5) 想像や「像」(映像や画像)に関する認識はどのように行われるのか。
(6) 他者の「心的体験」についての認識の可能性に関する理論
注意事項
※オンライン講座のお申込みはWeb決済のみとなっております。
・本講座はZoomウェビナーを使用したオンライン講座です。開講日の前日夜までに受講者の皆様に講座視聴リンクと受講のご案内をメールでお知らせいたします。メールが届かない場合は、 名古屋教室052-249-5553 までお問合せください。
・ソフトウェアを必ず最新版にアップデートの上ご覧ください。受講者全員に後日アーカイブ動画(1週間限定配信)のリンクをお送りいたします。
- 日程
- 2023/7/7, 7/21, 8/4, 8/18, 9/1, 9/15
- 曜日・時間
- 第1週・第3週 金曜 10:30~12:00
- 回数
- 6回
- 受講料(税込)
- 会員 19,140円
- 設備費(税込)
- 990円
講師詳細
- 宮原 勇(ミヤハラ イサム)
- 1955年生、京都大学文学部哲学科(哲学専攻)卒業(1979)、同大学大学院文学研究科修士課程哲学専攻(哲学)修了(1982)、同大学大学院文学研究科博士後期課程哲学専攻(哲学)研究指導認定退学(1985)
愛知県立大学文学部講師(1985)、同助教授(1988)、同教授(1995)、愛知県立大学外国語学部教授(1998)、名古屋大学大学院文学研究科教授(2008)
この間アレクサンダー・フォン・フンボルト財団の奨学研究員としてドイツ連邦共和国ヴッパタール大学に留学(1993-1994)。
著書:『現象学の再構築』(1988)理想社、『ディアロゴスの現象学?対話的言語行為の構造と原理?』(1998)晃洋書房、『図説・現代哲学で考える<表現・テキスト・解釈>』(2004)丸善株式会社、『図説・現代哲学で考える<心・コンピュータ・脳>』(2004)丸善株式会社、翻訳:ジョン・R・サール『ディスカバー・マインド!-哲学の挑戦』(2008)筑摩書房。↓↓↓↓現代哲学を現象学や解釈学を中心に広く研究している。特に最近の研究テーマは、<言語と認識>であり、フッサールの現象学的言語理論を認知言語学の最新の展開の下に再検討する作業を続けている。もともと、フッサールの現象学ばかりではなく、人間存在の実存分析を中心としたハイデガーの存在論やガダマーの哲学的解釈理論、そしてハーバーマスのコミュニケーション哲学を研究してきていて、そのような射程の下に言語コミュニケーションの現象学を構築することを最終的な目標として目指している。