名作をもう一度 「ロリータ」
  • 教室開催

  • 長澤唯史先生
  • 新潮社提供
  • 長澤 唯史(椙山女学園大教授)
講師詳細

ウラジーミル・ナボコフ(1899-1977)といえば、『ロリータ』(1955)のスキャンダラスな話題性ばかりが先行していた時期もありましたが、今では芸術性と商業性を兼ねそなえ、さらに旧来の国籍による文学区分を超えた「世界文学」を代表する作家としての地位を確立しています。とはいえ、『ロリータ』がいかに文学的な仕掛けや精緻な技巧に満ちた作品であるかは、まだまだ十分に知られていないのではないでしょうか。もしかすると、今でも小児性愛を描き〈ロリータ・コンプレックス〉という言葉を生み出した、という評判だけで敬遠されている方も多いかもしれません。
 この講座では、ロシア革命で祖国を追われ、ヨーロッパからアメリカへと亡命生活を送ったナボコフの波乱万丈の生涯、自らを成功へと導いたセルフ・プロデュース戦略、そして『セバスチャン・ナイトの真実の生涯』(1941)や『青白い炎』(1962)などのメタフィクション/ポストモダン小説群などを紹介しながら、『ロリータ』という作品を今どう読むべきか、参加者のみなさんと一緒に考えてみたいと思います。(講師記)

お申し込み
日程
2021/10/9, 11/6, 12/4
曜日・時間
第3 土曜 13:30~15:00
回数
3回
受講料(税込)
会員 10,560円 一般 11,220円
教材費(税込)
資料代 660円
設備費(税込)
495円

講師詳細

長澤 唯史(ナガサワ タダシ)
1963年静岡県生まれ。慶應義塾大学大学院文学研究科英米文学専攻修士課程修了。豊田工業高等専門学校助教授、椙山女学園大学文化情報学部助教授などを経て、2008年より椙山女学園大学国際コミュニケーション学部教授。共著『日米映像文学は戦争をどう見たか』(金星堂)。論文"The Reception of American Science Fiction in Japan" (Oxford research encyclopedia of Literature,)、「ポストモダンはSFを夢みる ―SFをめぐる批評理論の概観」(『文学』第8巻第4号)。その他、『文藝別冊』(河出書房新社)にてロック、ポップミュージックに関する論考を発表している。