ヨーロッパ中世美術へのまなざし3
  • 教室開催

  • 木俣元一講師
  • シャルトル大聖堂(13世紀)
  • 木俣 元一(名古屋大学大学院教授)
講師詳細

この講座では、ヨーロッパの中世美術をどのように見たらよいのかについて、ご案内したいと思います。この時代の美術には、私たちが見慣れている美術とは異なる工夫や決まりごとがあります。当時のアーティストはいろいろな仕掛けを使っていますが、じつは彼らの仕掛けはそれなりに合理的な成り立ちを持っているのです。それがわかってくると、当時の人々が美術作品にどのような「まなざし」を向け、そこにどのような世界を見ていたのかに近づいていくことができるようになってきます。

第1回 「キリスト教聖堂」というテーマから、中世美術を展望してみたいと思います。聖堂という場所について知るため、その様々な起源、スケールの多様性、ファサード(正面)・塔・扉口(入口)・身廊・側廊・内陣・天井・床といった各部分、死者が葬られた墓として聖堂、聖堂に配置された怪物たちについて論じます。
第2回 中世ヨーロッパの美術にとても数多く登場する動物たちを取り上げます。動物をモティーフをとして使うことによって、キリスト教の世界、人間の世界について、他のどのようなモティーフを使うよりも、様々なメッセージを雄弁に、そして明確に伝えることができたからと考えられます。
第3回 中世美術の重要なはたらきに目を向けます。それは、そこにないもの、いない者を現前させることにあり、その代表的な存在が死に関わる多様な対象でした。とくに「死者」を現前させ、死者と生者の境界を越えた「共同体」を作りだす役割が期待されていました。


第1回 7月19日(火) 「中世美術と聖堂」
第2回 8月16日(火) 「中世美術と動物」
第3回 9月20日(火) 「中世美術と生と死」

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中途受講はできません

この講座は終了しました
日程
2022/7/19, 8/16, 9/20
曜日・時間
火曜 15:30~17:00
回数
3回
受講料(税込)
会員 9,900円 
教材費(税込)
教材代 330円
設備費(税込)
495円

講師詳細

木俣 元一(キマタ モトカズ)
1957年生。名古屋大学文学部卒業(1980)、同大学大学院文学研究科博士前期課程哲学専攻美学美術史専門修了(1982)、フランス政府給費留学生としてパリ第一大学博士課程中世考古学専攻に留学(1983-87)、同専攻にて博士号取得(1987)、名古屋大学大学院文学研究科博士後期課程哲学専攻美学美術史専門中途退学(1987)、名古屋大学文学部助手(1987)、同助教授(1991)、同教授(2003)。辻壮一・三浦アンナ記念学術奨励金(立教大学)受賞(2003)。↓↓西洋中世・キリスト教美術史に関する研究を行っている。主要なテーマは,ゴシック聖堂扉口彫刻の発展プロセスの復元、ステンドグラスにおける視覚的物語叙述とレトリック、キリスト教美術の機能論的問題、キリスト教美術における記号論的問題。現在の関心は、ゴシック期における視覚文化を、「美術」の枠組みを問い直しつつ、幅広い視野で論じること。↓↓著書:『西洋美術館』(共編著)小学館(1999)、『大聖堂物語 ゴシックの建築と美術』(共著)河出書房新社(2000)、『シャルトル大聖堂のステンドグラス』中央公論美術出版(2003)