ルネサンス絵画の原点マザッチョ絵画 フィレンツェのクワトロチェント(15世紀)の潮流の中で生きる
  • 教室開催

  • 宮下孝晴先生
  • 講師撮影
  • 宮下 孝晴(金沢大名誉教授)
講師詳細

やがて世界各地でコロナ・パンデミックが終息し、再び安心してイタリアを旅することができる日まで、私たちが真に美の巡礼者であるのなら、こんな時だからこそできる予習を欠かしてはいけません。西欧の歴史や文化、宗教を知れば知るほど、私たちは作品を目の前にした時、その作品が発する豊かなメッセージを受け取ることができるでしょうし、それまで見えなかったものが見えてきて、私たちの心にはきっと新鮮な感動、大きな感動が生まれるにちがいありません。
 今回は、イタリア・ルネサンス絵画の原点とも呼べる「マザッチョ絵画」に正面から取り組んで勉強します。ルネサンス絵画の幕開けを担ったのは、フィレンツェ近郊のサン・ジョヴァンニ・ヴァルダルノで生まれた画家マザッチョ(1401-28) だったということに誰も異を唱える者はいません。彼の生まれ育った境遇をみても、たった27年にも満たない短い生涯しか生きることのできなかったという事実からみても、マザッチョの登場と活躍はルネサンス史の不思議でさえあります。
たとえ、マザッチョに「天才」の二字を冠しても、その不思議を払拭することはできません。
 マザッチョに接近しようとすると、少なからぬ未解決の問題や謎がたちはだかってきますが、その歯がゆさの分だけ思いは深くなってくるものです。今回の講座では、マザッチョが1401年に生まれた「運命」に注目しながら、マザッチョ絵画に見る「ルネサンスの革新」をお話したいと思います。
(講師記)

お申し込み

注意事項

〇講座開催日時:10月30日(土)、11月20日(土)
〇両日13:30~15:00、15:30~17:00

日程
2021/10/30, 11/20
曜日・時間
土曜 13:30~17:00
回数
2回
受講料(税込)
会員 18,040円 一般 19,140円
設備費(税込)
330円

講師詳細

宮下 孝晴(ミヤシタ タカハル)
1949年生。東京都出身。フィレンツェ大学美術史科卒。1973~84年イタリア在住。金沢大学名誉教授。専攻はイタリアの中世・ルネサンス美術史。主な著書に『宮下孝晴の徹底イタリア美術案内 全5巻』(美術出版社)、『フィレンツェ美術散歩』(新潮社)、『ルネサンスの画家 ポントルモの日記』(白水社)、『フレスコ画のルネサンス―壁画に読むフィレンツェの美』(NHK出版)、『メディチ家 12の至宝をめぐる旅』(アスキー新書)など。2004年からフィレンツェのサンタ・クローチェ教会大礼拝堂に描かれたアーニョロ・ガッディのフレスコ壁画「聖十字架物語」(1380年代)の修復プロジェクトを統括。2010年からは文科省特別経費による南イタリアの洞窟教会に描かれた中世壁画群の日伊共同調査プロジェクト(4年計画)を統括。2010年、イタリア共和国より「イタリア連帯の星」勲章「カヴァリエーレ(騎士)章」受章。2011年、イタリアのフィレンツェ市より「フィレンツェの金百合章」受章。