終焉の日本史
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  • 本郷講師
  • 本郷 和人(東京大学史料編纂(へんさん)所教授)
講師詳細

人間には最期の時が必ずやってきます。どんな英雄にも、絶世の美女にも、芸術家にも、名も無き庶民にも、逃れがたい人生総決算のとき。日本人は終焉にまつわる様々なことをどのように捉えてきたのでしょうか。この講座はそれにまつわる歴史的なことがらを語っていくものです。いつもよりもくだけた形で、堅苦しさ抜きに話していくつもりです。終活などという言葉が取りざたされる昨今ですので、こうした話から何らかのヒントを得ることができるのではないでしょうか。

【カリキュラム】
第1回 首、頸、クビ
現代社会では「クビ」は解雇ですが、私たちのご先祖様の場合、命を奪われるときには首が狙われました。合戦の実態は「クビ取り」でしたし、戦国の武士は名のある武士のクビを取ることで自身の生活をプロデュースしたのです。本講座のまずはじめに、生命の象徴ともいえるクビに関するお話を。。

第2回 切腹 つけたり処刑
武士の自害の方法として、海外にも知られた「ハラキリ」=切腹。本当は腹を切ることは効果的な自害の方法ではないそうですが、武士たちはそれを儀礼化し、美意識を付与することによって、武士特有の振る舞いに昇華していきました。切腹のありようを語ります。
第3回 不浄と病魔
世界はいま新型感染症に苦しめられていますが、こうしたことは人間の歴史には繰り返し見られたことでした。ペスト、コレラ、天然痘。日本人はかつてどのような病気や感染症と闘い、苦しみ、それらを克服してきたのでしょうか。

第4回 怪異
科学的な現代でも怪談が大まじめに語られます。人々は不思議な怪異譚が大好き。夜になると真っ暗な闇が支配していた明治以前の社会には、さぞや多くの怪異譚が存在していたことでしょう。あやかしの話を大まじめに語ってみましょう。

第5回 葬送
平安時代、藤原本家の人たちですら、父祖がどこに埋葬されたかを知らなかった、と指摘したら驚かれるでしょうか。人が亡くなることについての意識は、現代と明治以前では大きく異なっているようです。葬送のありようを読み解き、過去に彼岸がどう捉えられていたかを論じます。

第6回 臨終
人生最後の時を、人はどのように迎えるのでしょうか。勝海舟は「これでおしまい」と幕を引いたそうですし、勇者・本多忠勝は「死にともな ああ死にともな 死にともな」と歌いました。そうしたエピソードを並べてみて、死生観を探っていきます。 

※各回内容は変更となることがあります。

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中途受講はできません

お申し込み

注意事項

※7/11は休講、7/4に振り替えとなります。

日程
2022/4/11, 5/9, 6/13, 7/4, 8/8, 9/12
曜日・時間
第2週 月曜 15:30~17:30
回数
6回
受講料(税込)
会員 21,780円 
設備費(税込)
990円

講師詳細

本郷 和人(ホンゴウ カズト)
1960年東京の下町に生まれ、下町に育つ。83年東京大学文学部卒業。86年、東京大学大学院人文科学科修士課程修了。88年東京大学大学院人文科学科博士課程単位取得。子どもの頃から歴史物語が大好き。いつの間にかそれが仕事になっていた。同業者で美人の妻(本郷恵子さん)との間に一男(タクトくん。ただし指揮者になる予定はない)一猫(黒猫アルトくん。ただし唱わない)あり。著書に『人物を読む日本中世史』(講談社)ほか多数。