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ハイデガー「ニーチェ講義II」をよむ
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  • 宮原 勇(名古屋大名誉教授)
講師詳細

ハイデガーは、『存在と時間』(1927年)で「存在の意味への問」を立て、その問を遂行す
るためにまず人間存在の存在構造を「時間性」という視点から解明してみせたが、しかし
、1936年から1940年にかけて行ったニーチェに関する講義の中で、「意志」を中心とする
近代ヨーロッパの主観主義の根底には、世界を統治し、支配しようとする「意志」が潜ん
でおり、それを一種の「原罪」とみなした。それは、自らが陥った誤り、つまり「ナチの
運動ヘの加担」の「原罪」でもあった。彼の愛弟子のアーレント(『精神の生活』下巻)が
分析して見せているこのニーチェ講義中での「転回」を、本講座ではつぶさに辿ってみた
い。今回は、特に同講義のII、「認識としての力への意志」と「ヨーロッパのニヒリズム
」を取り上げる。

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日程
2023/4/4, 4/18, 5/2, 5/16, 6/6, 6/20
曜日・時間
第1週・第3週 火曜 15:30~17:00
回数
6回
受講料(税込)
会員 19,140円 
設備費(税込)
990円
持ち物など
テキスト「ニーチェ2 (平凡社ライブラリー) 文庫 – 1997/2/13」を各自でご購入ください。
https://books.rakuten.co.jp/rb/861565/

講師詳細

宮原 勇(ミヤハラ イサム)
1955年生、京都大学文学部哲学科(哲学専攻)卒業(1979)、同大学大学院文学研究科修士課程哲学専攻(哲学)修了(1982)、同大学大学院文学研究科博士後期課程哲学専攻(哲学)研究指導認定退学(1985)

愛知県立大学文学部講師(1985)、同助教授(1988)、同教授(1995)、愛知県立大学外国語学部教授(1998)、名古屋大学大学院文学研究科教授(2008)
この間アレクサンダー・フォン・フンボルト財団の奨学研究員としてドイツ連邦共和国ヴッパタール大学に留学(1993-1994)。

著書:『現象学の再構築』(1988)理想社、『ディアロゴスの現象学?対話的言語行為の構造と原理?』(1998)晃洋書房、『図説・現代哲学で考える<表現・テキスト・解釈>』(2004)丸善株式会社、『図説・現代哲学で考える<心・コンピュータ・脳>』(2004)丸善株式会社、翻訳:ジョン・R・サール『ディスカバー・マインド!-哲学の挑戦』(2008)筑摩書房。↓↓↓↓現代哲学を現象学や解釈学を中心に広く研究している。特に最近の研究テーマは、<言語と認識>であり、フッサールの現象学的言語理論を認知言語学の最新の展開の下に再検討する作業を続けている。もともと、フッサールの現象学ばかりではなく、人間存在の実存分析を中心としたハイデガーの存在論やガダマーの哲学的解釈理論、そしてハーバーマスのコミュニケーション哲学を研究してきていて、そのような射程の下に言語コミュニケーションの現象学を構築することを最終的な目標として目指している。