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奈良時代後期の政争を再検討する 『続日本紀』など史料の矛盾から見える真相とは
- 木本 好信(龍谷大学特任教授)
奈良時代後期の淳仁・称徳・光仁・桓武(初期)天皇朝には、恵美押勝の乱、和気王の謀反事件、淳仁廃帝の反攻事件、不破内親王・氷上志計志麻呂母子の配流事件、白壁王(光仁天皇)擁立と道鏡左遷、井上皇后・他戸皇太子謀殺事件、氷上川継事件などの皇位継承をめぐる権力闘争が続発しました。これらについては、『続日本紀』の記事を中心に論じられてきましたが、詳細に検証すれば多くの矛盾が指摘されます。ここに再検討を加えることによって、政争の真相は解明され、新しい歴史像が構築できます。まずは、天平宝字8年(764年)9月に起った恵美押勝の乱に焦点をあわせて、この事件を検証し、以降も各政争について再検討していきます。
- 日程
- 2020/11/16, 12/21, 1/18, 2/15, 3/15
- 曜日・時間
- 第3週 月曜 10:30~12:00
- 回数
- 5回
- 受講料(税込)
- 会員 14,850円 一般 17,600円
- 設備費(税込)
- 550円
- 持ち物など
- 筆記用具
2021年3月までの5回講座です。
※設備費は、教室維持費です。
- その他
- ・教材として資料をお配りする場合は、随時実費をいただきます。
初回の11/16は、オンライン講座を併設します。
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講師詳細
- 木本 好信(キモト ヨシノブ)
- 1950年兵庫県生。専門分野は日本古代政治史、特に奈良時代政治史、平安時代の公卿日記。主な著書に『日本評伝選・藤原仲麻呂―率性は聡く敏くして』(ミネルヴァ書房)、『律令貴族と政争』(塙書房)、『万葉時代の人びとと政争』(おうふう)、『平城京時代の人びとと政争』(つばら選書)、『歴史群像シリーズ 古代天皇列伝』(学研)、『総図解よくわかる天皇家』(共著、新人物往来社)等多数。