折口信夫の小説『死者の書』の幻想から 映画「かぞくわり」の現実へ

  • 千田 稔(奈良県立図書情報館館長)
  • 塩崎 祥平(映画監督)
講師詳細

折口信夫の『死者の書』をベースに、現代の家族問題を取り上げた映画「かぞくわり」。日本最古の古都・奈良を舞台に、崩壊した家族の行く末をユーモラスなタッチで描いた作品は、今日の日本において「守るべきもの」という普遍的なテーマにも意欲的に向き合いました。
講座では、脚本監修を務めた千田稔さんが「死者の書」の歴史解説を行います。加えて、塩崎祥平監督との対談。本作で「死者の書」を現代に取り入れた意味、そして映画ができるまでについて熱く語ります。物語の背景にある奈良の歴史に触れ、美しい風景を感じながらお楽しみください。
<映画上映>京都みなみ会館12/6(金)~12/12(木)
【かぞくわり 情報】
 かぞくわり https://www.kazokuwari.com/
 出演:陽月華(元宝塚歌劇団 宙組娘役トップ)、小日向文世、竹下景子 ほか
 主題歌:花*花「額縁」

★Introduction
古都、奈良に伝わる伝説 千年の時を経て、奇跡を起こす民俗学者・折口信夫の「死者の書」から着想を得た本作は、日本最古の古都・奈良を舞台に崩壊した家族の行く末をユーモラスなタッチで描き、今日の日本において”守るべきもの”という普遍的なテーマに向き合った意欲作。主人公の香奈を演じるのは、元宝塚歌劇団宙組でトップ娘役を務め、退団後は『駆込み女と駆出し男』チア☆ダン 女子高生がチアダンスで全米制覇しちゃったホントの話』等に出演し、2019年には『二階堂家物語』『あの日のオルガン』が公開された大注目女優・陽月華。さらに『アウトレイジ』シリーズ・『サバイバルファミリー』の小日向文世、『男はつらいよ』シリーズ・『聖の青春』の竹下景子といった名優コンビが香奈の両親役で脇を固めている。監督は、地元・奈良で精力的に映画製作活動をしており、前作『茜色の約束』で関西の動員2万人以上というヒットを飛ばした新鋭・塩崎祥平。

★Story
日本の割れた家族はどこへいく
堂下香奈、38歳。画家になる夢を挫折し、両親の元で無気力な生活を送っていた。だが、妹の暁美と娘の樹月が家に住み着き、香奈を軽蔑したことで堂下家の生活が一変する。家に居づらくなった香奈は神秘的な男性と出会い、ふたたび絵を描くようになった。絵に没頭するようになり、香奈が内に秘めていた魂が目覚める時、家族、そして奈良の街に危機が降り掛かる−——。

この講座は終了しました
日程
2019/12/4
曜日・時間
水曜 16:00~17:30
回数
1回
受講料(税込)
会員 1,430円 一般 1,430円
持ち物など
持ち物:筆記用具、教材として資料をお配りする場合、実費をいただきます(1枚20円)。
かぞくわりパンフレットのプレゼント付き。
その他
受付窓口でお手続きされる方は、ちらし<フレッシュ5>をご覧ください。

講師詳細

千田 稔(センダ ミノル)
奈良女子大学教授、国際日本文化研究センター教授を経て現職に。著書:『飛鳥-水の王朝』『邪馬台国と近代日本』『高千穂幻想』『平城京の風景』『王権の海』など。
塩崎 祥平(シオザキ ショウヘイ)
映画「明日への遺言」(2008/小泉堯史監督)、「私は貝になりたい」(2008/福澤克雄監督)、「レオニー」(2010/松井久子監督)などで演出助手、通訳として参加。2012年、出身地である奈良県大和郡山市で伝統産業の金魚を題材にしたファンタジー映画「茜色の約束」を長編初監督。