聖徳太子と女帝推古 古代国家成立の謎をとく

本年は聖徳太子没後1400年、各地で記念行事が予定されています。『日本書紀』や『上宮聖徳法王帝説』には聖徳太子の事績や人物像が詳しく記されます。しかし、その信ぴょう性は様々な議論があります。また、考古学的にも聖徳太子墓をめぐって論争となっています。斑鳩宮周辺に発掘された建物群などが后妃や皇子宮で、別居の実態も分かりつつあります。史料と発掘成果との対比を試みます。
・第1回 総論・聖徳太子はなぜ即位しなかった?
聖徳太子研究の基礎知識です。『日本書紀』は推古天皇の即位と同時に聖徳太子が摂政となって政治を差配したと記します。そうであれば、なぜ聖徳太子が即位しなかったのか?『日本書紀』のこの記事自体、中国史書の引用と疑われます。逆に、『日本書紀』推古天皇条は差し替えられ、もともとは聖徳太子の天皇条だったという説について検討します。
・第2回 崇仏・排仏論争と上宮聖徳法王帝説
538年、百済から仏教が公伝されました。これを受け入れようとした蘇我氏と排除しようとした物部氏・中臣氏は激しく対立します。物部氏・中臣氏が主張する百八十神とは何か?伊勢神宮・鹿島神宮・出雲大社の成立事情とあわせて検討します。あわせて、『上宮聖徳法王帝説』、「道後湯岡碑」の成立過程や信ぴょう性なども紹介します。
・第3回 聖徳太子の事績・十七条憲法の信ぴょう性
608年、遣隋使は隋の返使、斐世清(はいせいせい)を連れて倭国に戻ります。遣隋使の目的とは? 隋の煬帝を怒らせた国書の問題とは? 諸説を検討します。あわせて、冠位十二階・憲法十七条・三経義疏など、聖徳太子の事績をめぐる議論についても検討します。聖徳太子非実在説は成立するのか? 聖徳太子の研究動向を深掘りします。

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日程
2021/7/10, 7/31, 9/11
曜日・時間
土曜 10:30~12:00
回数
3回
受講料(税込)
会員 9,570円 
設備費(税込)
330円
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受講料には、資料代を含んでいます。
※設備費は、教室維持費です。