藤原不比等―律令国家建設の功労者―

  • 市大樹先生
  • 市 大樹(大阪大学大学院准教授)
講師詳細

藤原不比等が『日本書紀』に初めて登場するのは、持統天皇3年(689)に判事に任じられた時点です。すでに30代半ばでした。その後の出世はめざましく、最終的に右大臣にまで上り詰めました。養老4年(720)に亡くなると、臣下最高位となる太政大臣が追贈されています。不比等が活躍した時代は、日本律令国家の建設が大詰めを迎えた時期にあたります。不比等は判事を経験したように法律に詳しく、飛鳥浄御原令、大宝律令、養老律令の編纂に大いに力を振るいました。また、草壁皇子・文武天皇・首皇子(後の聖武天皇)に近侍して盛りたて、新たな君主像の構築にも気を配りました。その妻である県犬養三千代とともに、不比等の果たした役割は極めて大きなものがあります。本講座ではその具体像に迫ります。

中途受講はできません

この講座は終了しました
日程
2020/3/30
曜日・時間
月曜 10:30~12:00
回数
1回
受講料(税込)
会員 2,970円 一般 3,520円
持ち物など
・教材として資料をお配りする場合は、随時実費をいただきます。
・窓口でお手続きされる方は、「歴史・文学・芸術・科学6」のちらしをご覧ください。

講師詳細

市 大樹(イチ ヒロキ)
1971年愛知県生まれ。大阪大学文学部史学科卒業後、同大学大学院文学研究科博士後期課程、奈良文化財研究所主任研究員を経て、2009年より大阪大学大学院文学研究科日本史学准教授。博士(文学)。専門は日本古代の交通史、出土文字資料(木簡)。2013年、第26回濱田青陵賞受賞。著書に、『飛鳥藤原木簡の研究』(塙書房)、『すべての道は平城京へ―古代国家の〈支配の道〉』(吉川弘文舘)、『飛鳥の木簡―古代史の新たな解明』(中公新書)、『岩波講座 日本歴史 古代2(第2巻)』(共著、岩波書店)、『<歴博国際シンポジウム>古代日本と古代朝鮮の文字文化交流』(共著、大修館書店)など。