古代学への招待  ヤマト王権の始原にそびえ立つ宇宙樹

  • 辰巳 和弘(元同志社大学教授)
講師詳細

弥生時代をとおして奈良盆地の中心集落であった唐古・鍵遺跡では、その中核地区から時期を前後した祭殿建物2棟が発掘され、柱材のすべてがケヤキと判明。祭殿にはヒノキの使用が一般化しつつあった近畿弥生集落のなか、特異性が際立つ。『古事記』には、草創期ヤマト王権のマキムクの宮に聳(ソビ)えるケヤキ(槻)の巨樹が大王による天下支配の中心たる聖樹と讃え歌われる。それは古代ゲルマンの「ユグドラシル」や中国の「建木」など、天空に聳立(ショウリツ)する宇宙樹を彷彿させる。これまで等閑視されてきた日本古代における王権と宇宙樹の問題を古代学の視点から考える。

この講座は終了しました
日程
2019/9/21
曜日・時間
土曜 10:30~12:00
回数
1回
受講料(税込)
会員 2,700円 一般 3,240円
持ち物など
持ち物:筆記用具 教材として資料をお配りする場合、実費をいただきます(1枚20円)。
その他
窓口にてお手続きされる方は、<歴史・文学・芸術・科学★37>のちらしをご覧ください。

講師詳細

辰巳 和弘(タツミ カズヒロ)
元同志社大学教授。大阪市生まれ。主な著書に、『聖樹と古代大和の王宮』(中央公論新社)、『新古代学の視点』(小学館)、『古墳の思想』(白水社)、『「黄泉の国」の考古学』(講談社現代新書)ほか。