孟子――絶望の時代のオプティミスト
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  • 福谷彬
  • 福谷 彬(京都大学人文科学研究所附属東アジア人文情報学研究センター助教)
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戦国時代の思想家として知られる孟子。彼が生きたのは、弱肉強食の戦乱の世でした。そのような時代にあって孟子は、過酷な世相に流されることなく、民本思想、王道論、革命説といった高邁な理想主義を掲げ、後世に大きな影響を与えました。同じ儒家でも、孔子とは性格的に対照的な側面を持っていました。朴訥とした語り口で、弟子に対しても多くを語らず、自分の待遇に恨み言ばかりこぼしていたとされる、世渡り下手な孔子。これに対し孟子は、王者の前で堂々と自説を開陳し、他の諸子百家に対し一歩も引かずに繰り返し論争するほどの議論家で、大国に賓客として高禄で召し抱えられるほど処世にも長けていました。 孟子という人物の面白さは、その人となりが、実は哲学・思想と一体的であることです。 「性善説」の正しい意味はどういうことでしょう?「孟母三遷」の逸話も残る孟子には、それとはあまり知られていない多くの名言があります。現代に生きるわたしたちにも響く言葉です。この講座では、 中国哲学史・儒教思想を専攻する学者が、孟子の魅力をお話しします。(オンライン講座を併設します)

【人文学への誘い~京都大学人文科学研究所協力講座】
京都大学人文科学研究所は、戦前に設立された東方文化研究所、西洋文化研究所と、旧京都大学人文科学研究所が合併し、1949年に京都大学の附置研究所として設置されました。アジア、ヨーロッパ、日本の文化に関する長い研究伝統を活かし、世界文化に関する総合的研究を行うことを使命とする、国内最大級の人文科学系研究機関です。

この講座は終了しました
日程
2021/9/11
曜日・時間
土曜 13:00~14:30
回数
1回
受講料(税込)
会員 2,420円 一般 2,420円
設備費(税込)
110円
持ち物など
持ち物:筆記用具 教材として資料をお配りする場合、実費をいただきます(1枚20円)。
※設備費は、教室維持費です。

その他
窓口でお手続きされる方は、「京大人文研―4」のちらしをご覧ください。

講師詳細

福谷 彬(フクタニ アキラ)
1987年東京都生まれ。京都大学博士(文学)。北京大学高級進修生、日本学術振興会特別研究員を経て、現在は京都大学人文科学研究所附属東アジア人文情報学研究センター助教。