【教室受講】石牟礼道子の世界――社会思想家の心と眼
  • 教室開催

  • 講談社文庫(講談社)
  • 鎌田東二講師
  • 河出文庫(河出書房新社)
  • 鎌田 東二(京都大学名誉教授)
講師詳細

石牟礼道子さんは詩人ではありますが、すぐれた詩人が「預言者(予言者)」であるように、人間と社会の過去と未来を鋭く見通しつつ、世界に警鐘を鳴らす言葉を発信し続けました。黙示禄的光景とも言える代表作『苦海浄土』はその一つですが、その後も次々と文明批評や社会批評の籠った発言を続けます。絶望と希望(かすかな光明と祈り)を併せ持つラディカルな社会思想家としての石牟礼道子さんの位相を、宗教学者とともに考えてみましょう。
(オンライン講座を併設します。オンライン受講の申し込みはWEBのみ。
教室内での書籍販売はありません。新装版 苦海浄土 (講談社文庫)、椿の海の記 (河出文庫)などあらかじめ目を通しておかれることをおすすめします。)

お申し込み
日程
2023/3/25
曜日・時間
土曜 15:30~17:00
回数
1回
受講料(税込)
会員 2,970円 一般 3,520円
設備費(税込)
110円
持ち物など
教材として資料をお配りする場合は、随時実費をいただきます。
※設備費は、教室維持費です。

講師詳細

鎌田 東二(カマタ トウジ)
1951年徳島県生まれ。子供の頃、オニを見る。10歳のとき『古事記』を読み、神話と出会う。17歳のときに見た青島神社と『2001年宇宙の旅』に感銘を受け、翁童論を構想。國學院大學大学院文学研究科博士課程修了。宗教哲学、民俗学、比較文明学を専攻。現在、上智大学グリーフケア研究所特任教授、京都大学名誉教授。博士(文学)。神道ソングライター。石笛・横笛・法螺貝奏者。NPO法人東京自由大学名誉理事長。著書に『神界のフィールドワーク』(ちくま学芸文庫)、『翁童論』4部作(新曜社)、『宗教と霊性』『聖地感覚』『神と仏の出逢う国』『霊性の文学 言霊の力』『霊性の文学 霊的人間』(角川学芸出版)、『ウズメとサルタヒコの神話学』(大和書房)、『宮沢賢治「銀河鉄道の夜」精読』(岩波現代文庫)、『神と仏の精神史』『現代神道論』(春秋社)、『神道とは何か』(PHP)、『神道のスピリチュアリティ』『平田篤胤の神界フィールドワーク』(作品社)、『古事記ワンダーランド』(角川選書)『仏教は世界を救うか』(共著、地湧社)、第二詩集『夢通分娩』(土曜美術社)など。